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JDヴァンスとティム・ウォルツは副大統領候補討論会でかなり丁寧にやりとりしてたんやけど、前回の討論会の家畜の饗宴に比べたら、つまらんかったわ。
副大統領なんて力ないポジションやし、この討論会が結果に影響与えることもあらへんから、せめて見てて楽しいもんにしてくれたらええのに。ほんまに、あの二人の男らしい男が泥んこレスリングでもしてくれたらよかったのに。
でも、ウォルツはミネソタって言葉を、州の数ある湖よりも多く連呼しとったし、ヴァンスはサイコパスみたいな振る舞いを最高にしとった。あいつ、一回もソファーでセックスせえへんかったで。みんなが見たがってるもんを見せてくれよ、JD。
けどな、ほんまにこの討論会で頭おかしなったんは、候補者らが言うてることが現実とほとんど関係なかったからや。
この討論会で証明されたんは、この国の政治的な会話が、実際の事実とは全然違う世界で行われてるってことや。候補者らは存在せえへん問題について怖い話をして、ほんまの問題に対してはニセモノの解決策を提案しとった。
まるで討論会全体が、国民を誤解させて、アメリカで起こってることについての一番アホらしい神話におもねるために設計されたみたいやった。
特に移民問題について話し始めたときに、そういうのが顕著やった。
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ほんじゃ、JDヴァンスの犯罪移民おとぎ話の時間に戻ろか。
ヴァンスが言うには、「この国には2000万から2500万人の不法外国人がおる。まず犯罪者の移民から始めるべきや。約100万人がなんらかの犯罪を犯しとる。そういう連中から強制送還すべきや」
まず第一に、アメリカの非正規移民の実際の推定数は、JDが適当に言うた数の半分以下や。それに、超保守的なシンクタンクのケイトー研究所でさえ、移民がアメリカ市民よりもずっと犯罪率が低いって認めとるんや。
ちなみに、それは1800年代からずっとそうやったんや。移民は仕事も奪わへん。研究の結果、実際には雇用市場を改善して、社会保障みたいなプログラムの資金調達にも貢献しとるんや。
ほんで、移民問題が本当の政策課題やないって言うてるわけやあらへん。ほんまに重要な問題やし、いろんな影響があって、難しい問題もたくさんあるんや。だから、討論会でそういう話が聞けたらよかったんやけどな。
でも、ヴァンスはほんまの問題について話さんかった。代わりに、でっち上げの移民犯罪の波について恐怖を煽っとった。オピオイド危機さえも移民のせいにしとったで。
ヴァンスは言うた。「不法入国の記録的な数があって、記録的な量のフェンタニルが国内に入ってきとる。私の母親はオピオイド中毒と闘っとった。カマラ・ハリスは記録的なレベルでフェンタニルをコミュニティに持ち込んだ。ドナルド・トランプの国境政策を再び実施せなアカン」
ほな、JD。それでうまくいくと思てんの? 不法移民がフェンタニルを持ち込んでへんのやで。違法なフェンタニルのほとんどは、合法的に国境を越える権限を持つ人が運んでくる公式の国境検問所で押収されとんねん。その半分以上がアメリカ市民なんや。
メキシコ人が薬を持ち込んでるんちゃう。テキサス州の奴らがやっとんねん。JDは自分の母親の話を知っとるはずや。彼女はブレイキング・バッドみたいにメキシコの薬にハマったんやあらへん。ナース・ジャッキーみたいに病院の仕事場から盗んだんや。
それで彼女が悪い人間やって言うてるわけやあらへん。中毒は恐ろしいもんやし、仕事場から盗むのはアメリカ人の権利やからな。
言いたいのは、薬がどこから来とるかについて嘘をついても、アメリカの巨大なオピオイド問題は解決でけへんってことや。
ほんで、ティム・ウォルツは、こういう簡単に反証できるデタラメに直面してどないするんかって? 彼は民主党の方が移民に対してもっと厳しいって言うんや。
ウォルツは言うた。「カマラ・ハリスはカリフォルニア州の司法長官やった。カリフォルニアは国境に接する最大の州や。この選挙戦で、人身売買と薬物介入の国際的な犯罪組織を起訴した唯一の人物や。だから、この国が見た中で最も公平で厳しい移民法案を作ったんや。保守派のオクラホマ州選出のジェームズ・ランクフォード上院議員が起草したんや」
ウォルツが話しとる法案は、文字通りトランプの国境の壁を建設して、大量の移民を強制送還するもんやったんや。超保守的な反移民法案やねん。
でも、ここで暖かい抱擁のミスター、ティム・ウォルツが、その法案がどれだけ厳しいかを自慢しとるんや。つまり、民主党は嘘やって分かっとるのに、共和党の移民に関する考え方を採用しとるってことや。
これは良くないことやで。なぜかって? 問題の間違ったバージョンを提示したら、その問題を解決でけへんからや。肺炎が四体液のバランスの崩れで起こるって考えとったら、患者を治せへんやろ。ただ血まみれの混乱を引き起こすだけや。
ほんじゃ、なんで民主党は嘘に乗っかっとんねん? 簡単や。票が必要やからや。それに、国民がその嘘を信じ始めたからや。
最近、移民を減らすべきやと考えるアメリカ人の数が急増して、半数以上になっとる。でも、これは十分に考え抜かれた政策的な見方やあらへん。むしろ、移民に関する世論は基本的に支離滅裂なんや。
ある世論調査では、アメリカ人の26%が、アメリカに不法滞在してる移民は強制送還されるべきやって言うてんねん。せやけど、同時に不法移民がアメリカ市民になる機会を与えられるべきやとも言うとんねん。
文字通り同じ人らが「追い出せ」と「入れてあげて」の両方を言うとんねん。「結婚してください、でも別れるべきやと思います」みたいな結婚プロポーズをもらうようなもんや。めちゃくちゃなメッセージやで。
ほんで、民主党は世論を追いかけとる。せやけど、その世論は実際に何が起こっとるかについて全然分かっとらへんのや。
ほんならな、アメリカ人がこんなに混乱してしもたんはなんでやろか? たぶん、メディアから候補者自身まで、アメリカの政治システム全体が、アメリカ国民が間違うとるときに教育する努力を全然せえへんからやろな。
この討論会を見てみい。司会者は9ヶ月目の中絶について質問しとった。「前回の討論会で、トランプ前大統領は、あなたが『9ヶ月目の中絶は全く問題ない』と信じとると言うたんですが、イエスかノーでお答えください」
ほんまに小さな問題が一つあんねん。9ヶ月目の中絶なんて実質的に存在せえへんのや。9ヶ月目の中絶を信じるかって聞くんは、ゾンビが人の脳を食うべきやと思うかって聞くようなもんや。架空の話やねん。
でも、司会者はそんな質問をするんや。なぜかって、それが起こってへんのに、右翼があまりにも頻繁にそれが起こっとると言うから、国民がそれが起こっとるように感じるからや。
つまり、選挙は事実に基づいて行われてへんのや。全部雰囲気やねん。
メディアがどうやってその雰囲気を広めとるかは、私がこのエピソードのリサーチで使った、今回のスポンサーであるground newsを使うたらわかるで。
ground newsはファクトチェッカーのファクトチェッカーみたいなもんや。ground newsのヴァンス対ウォルツ討論会のページに行くと、世界中で公開された300以上の記事を見られるし、それらが左右でどう分かれとるか、それぞれの側がどう討論会を報道しとるかも見られるんや。
例えば、右翼の「ナショナル・レビュー」は、ヴァンスが実質的な政策討論でウォルツを圧倒したって言うとる。これは、ヴァンスの移民についての発言が全部ほんまやって示唆しとるんや。
一方で、左寄りの「ワシントン・ポスト」は、ヴァンスがファクトチェックされたことに文句を言うたことを強調しとった。
ground newsは、実際に討論会のファクトチェックをした数少ない出版物を見つけるのにも役立つ。これは、このビデオを作るときにめっちゃ役に立ったわ。
他にも、全てのソースの事実性をランク付けしたり、メディアが報道してへん話を見るためのブラインドスポットフィードもあんねん。これは、アルゴリズムの外に出て、自分が消費する情報について批判的に考えるのにほんまに役立つわ。
ground newsは購読者が資金提供しとるから、いつもあなたの最善の利益を心に留めとるんや。
もしground newsを試してみたいなら、ground news.com/factuallyに行くか、このQRコードをスキャンしてな。私の視聴者は無制限アクセスが40%オフになるで。
ほんで、我々の政治的な会話が現実と完全に切り離されとることを示す、もっと明らかな例があったんや。それは、候補者らが住宅危機をどう扱うかについて言うたことや。
ヴァンスはもちろん、全部不法移民のせいにしとった。「2500万人の不法外国人が、アメリカ人と希少な住宅を奪い合うとるのが、この国の住宅価格高騰の最も重要な要因の一つや」
おいおい、これはもう顔から見ても信じられへんくらいアホなことや。JD、お前、家を買おうとしたことあるんか? 銀行はお前の人生で持っとった全ての書類を要求してくるんやで。
ほんなら、社会保障番号すら持ってへん非正規移民が、グレンデールの3LDKを全部買い占めとるって本気で信じろっちゅうんか? アホらしいわ。
移民が住宅不足の原因になるって考えを支持する事実なんて全くあらへんのや。ヴァンスの言うてる情報源でさえ、そんなこと言うてへん。その情報源が言うとんのは、我々の住宅がめっちゃ少ないから、理論的には移民が特定の地域で住宅需要を未知の量だけ増やす可能性があるってことだけや。
でも、住宅需要を引き起こすもんはいっぱいあるんや。住宅価格が高くなる根本的な原因は、ほんまに住宅が足りてへんってことや。
専門家の意見を総合すると、アメリカには今、必要な住宅が400万から700万戸足りてへんのや。
ほんで、もしJDヴァンスがほんまに住宅危機を解決したいんやったら、もっと住宅を建てるべきやって提案するはずやろ。でも、そないせえへんのや。
代わりに移民のせいにしとる。なぜかって、移民が嫌いで、強制送還したいからや。ほんで、強制送還したいのは、ただ移民が嫌いやからや。あいつはただの単純な男やねん。
ほんじゃ、ティム・ウォルツはどう返すんかって? 彼は別の間違った標的を責めとるんや。
「ウォール街の投機家らが住宅を買い漁って、手が届かんようにしとるってこともちょっと話せるかもしれんな」
この発言、リベラルにはええ感じに聞こえるかもしれんな。ああ、またあの悪い企業の力やなーって。
でも、確かにプライベート・エクイティが住宅を買うのはめっちゃ悪いことやけど、住宅危機の原因としては統計的に無視できるレベルなんや。
プライベート・エクイティによる住宅購入は、アメリカでの住宅購入のほんのわずかな割合しか占めてへん。2021年でも約3%だけや。これじゃ、住宅市場に大きな圧力をかけるほどの量やあらへんのや。
せやし、家賃を法外に吊り上げる家主も問題やけど、そういう家主らに力があるのは、そもそも住宅がめっちゃ希少な資源やからなんや。
ほんで、我々が問わなアカン根本的な質問は、なんで住宅がこんなに少ないんかってことや。
ティム・ウォルツは実はその答えを知っとるんや。ただ、言うのを避けとるだけや。なぜかって、真実は金持ちの持ち家層にあるからや。
アメリカでは、持ち家が財産を築く重要な部分になるような経済システムを作ってもうたんや。これは、持ち家の人らが自分の家の価値が毎年上がることを期待するってことや。つまり、文字通り住宅価格が高いことを望んどるんや。
そんで、それを確実にするために、持ち家の人らは全国で手ごわい住宅規制法を通させて、安い住宅を建てるのを不可能にしとるんや。
特に重要なのは、投票によってそないしとるってことや。ある研究によると、住宅規制の問題が投票にかけられるときは、持ち家の人らの投票率が他の人の2倍近くになるんや。
別の研究では、大統領選挙の前に住宅価値が上がると、より多くの持ち家の人らが現職の政党に投票し、下がると野党に投票する傾向があるって分かったんや。
これは特にスイング州の郡でよう起こるんや。実際、金持ちの持ち家層は、貧しい賃借人よりもずっと頻繁に投票に行くんや。だから、彼らの利益が政治システムで過剰に代表されとるんや。
これのせいで、ウォルツみたいな政治家が、ほんまに住宅価格を下げる再区画化みたいな政策を主張するのがほぼ不可能になっとるんや。なぜかって、彼らに投票する人らが文字通り住宅価格が上がることを望んどるからや。
これってめっちゃ悪いことやで。なぜかって、ティム・ウォルツは実際に住宅価格を下げる方法を知っとるからや。彼の大好きな州の例を見たらわかるで。
「ミネソタ、ミネソタ、ミネソタ、ミネソタ、ミネソタ」
数年前、ミネアポリス市が一戸建て専用地域を廃止したんや。その結果、めっちゃたくさんの住宅が建ったんや。
ほんで、次に何が起こったか分かるか? 家賃が下がったんや。なんかのもんがたくさんあったら安くなるってことや。ビックリやろ。
ウォルツは、再区画化してもっと住宅を建てることで住宅危機を解決できるって知っとるんや。彼はそれをやって、ほんまに効果があったことを知っとるんや。
でも、そのまま言い切れへんのや。なぜかって、選挙に勝ちたいからや。
ほんで、ハリス陣営にも住宅をもっと建てる計画はあるんや。その計画は2000万人を強制的に追い出すよりはましやけど、持ち家を通じて財産を築くって約束と根本的に矛盾しとるんや。
なぜかって、住宅をほんまに手の届く価格にするには、住宅価格を下げなアカンからや。そうすると投資としての価値が下がってまうんや。
ほんで、彼女に投票してほしい持ち家層は、そんなんを望んでへんのや。
結局、ハリスとウォルツが問題の周りをグルグル回って、偽物の悪者を責めて、有権者の機嫌を損ねんようにしようとする、こういうねじれた討論会になってまうんや。
ほんで、こういう政治的な柔術は短期的には効果があるかもしれんな。
もし国民が、犯罪率が下がっとるのに犯罪が制御不能やと信じとるんやったら、ハリスが検事としての実績を強調するのもええかもしれん。
国民が移民は犯罪者やと信じとるんやったら、ほんなら共和党と手を組んで、ちょっと厳しすぎる移民法案を通すのもええかもしれん。
そないして選挙に勝てるかもしれんな。
ほんで、ドナルド・トランプは大きな脅威やし、倒すのは重要やから、もしかしたら大局的に見たらそないするのもええのかもしれん。
でも、全部にはコストがかかるんや。
なぜかって、国民に正直やなかったら、最終的に嘘に縛られてまうからや。
人らを閉じ込め続けて、大量収監を増やし続けなアカンようになる。
役に立たん壁を建て続けなアカンようになる。
罪のない人らを強制送還し続けなアカンようになる。
そうしとる間に、ほんまの問題はどんどん悪くなっていって、国民はどんどん怒っていくんや。
結局のところ、政党として権力の座に居続けたいんやったら、ほんまにアメリカの普通の人らにとってええ国にせなアカンのや。
そのステップ1は、我々を取り巻く現実、最大の問題の実際の原因について、国民にはっきりと正直に説明することや。
それには、政治家にとってたぶん一番難しいことをせなアカンのや。
デタラメを切り捨てて、真実を語る勇気を持つことや。
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