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人類の中でも、ネアンデルタール人ほど魅力的な存在はおらんのちゃうかなぁ。ワシらとよう似てて、近い関係やったから、「姉妹種」なんて呼ばれることもあるんや。今でも、ほとんどの人間のDNAの中に、ネアンデルタール人のDNAが残っとるんやで。
正確な時期はわからんけど、この原始人類は40万年前から4万年前の間に、ユーラシア大陸の一部に住んどったと考えられとるんや。この期間のほとんどは、氷河期の一つやった。その頃のユーラシアは今よりもっと寒くて、巨大動物がおおかったから、生きていくんが大変やったんやろなぁ。
そんな過酷な環境で生き延びて、繁栄するために、ネアンデルタール人は他のホモ属の種では見られへんような、めっちゃすごい体の特徴を進化させたんや。もし今生きとったら、超人的な能力を持っとると言われるかもしれんなぁ。
遠くから見たら、ワシらとの体の違いはそないに目立たへんかもしれん。一番わかりやすい違いは身長やろうなぁ。発掘された骨を見ると、ネアンデルタール人は現代人よりもちょっと小さかったみたいや。平均して、第二次世界大戦後の人間より14センチ、つまり5.5インチほど低かったんやで。
一番背の高いネアンデルタール人の化石は「アムド1号」って呼ばれとるんやけど、身長が1.78メートル、つまり5フィート10インチくらいやったらしい。そないに高くないように思えるかもしれんけど、2万年前のヨーロッパ人と比べたら、ネアンデルタール人の方が同じくらいか、ちょっと高かったかもしれんのや。つまり、ホンマの身長はわからんってことやな。
面白いのは、現代人より背が低いのに、ネアンデルタール人の方がずっと重かったってことや。平均的な男性は83キロ、つまり183ポンドくらいで、女性は66キロ、146ポンドくらいやったんや。これは現代人より20%も重いんやで。
この一見矛盾してるように聞こえる情報の理由は、ネアンデルタール人の骨格がめっちゃ頑丈で、ワシらのよりもっと詰まっとったからなんや。ほとんどすべての骨がワシらより太くて重くて、時には2倍も密度が高かったんやで。
特に肩、大腿骨、胸、上腕三頭筋、腕、膝蓋骨がごつかったんや。これらは全部、生きとる時にめっちゃパワフルで筋肉質やったってことを示しとるんや。ワシらよりずっと強かったってことで、みんな意見が一致しとるんやで。
これは、近接戦闘型の狩りの戦術に適応した結果かもしれんなぁ。でっかい槍を使って、中型から大型の獲物を仕留めとったんやで。その中には、いろんな種類のサイ、馬、象、そしてもちろんマンモスも含まれとった。マンモスはアフリカゾウくらいのサイズで、分厚い毛皮に覆われとったから、殺すのはもっと難しかったんやろなぁ。
そういえば、アフリカゾウが絶滅危惧種やってことは知っとるやろか。マンモスみたいにな。たった3世代の間に、世界中のアフリカゾウの半分が死んでしまったんや。ワシは絶滅した動物についての動画を作るんが好きやけど、これ以上新しい動物が絶滅してほしくないんや。だから、プラネットワイルドとパートナーシップを組むことになって、めっちゃワクワクしとるんや。
プラネットワイルドっちゅうんは、自然保護のためのクラウドファンディングみたいなもんや。有料会員制で運営されとって、毎月新しいプロジェクトパートナーに資金を提供しとるんや。ワシが特に興味を持ったんは、タンザニアでのゾウ保護プログラムや。
世界中と同じように、タンザニアのゾウの数も1970年代から激減してしもうたんや。今では農家がゾウの生息地や移動ルートに進出してきとって、ますますゾウが人間の手で殺されるようになってしもうたんや。
この問題を解決するために、プラネットワイルドとそのパートナー団体のワイルドサバイバーズが、ええアイデアを思いついたんや。なんと、小さなミツバチを使ってゾウを怖がらせて、自然の障壁を作るんや。面白いのは、ミツバチをゾウに放つんやなくて、ビーフェンスっちゅうのを作るんや。これでゾウを危険から守って、死亡数を減らせるんやないかと期待しとるんや。
これは、プラネットワイルドを通じて支援できる多くのプロジェクトの一つに過ぎへんのや。さっき言うたように、毎月新しいプロジェクトが発表されるんや。それに、資金の使い道も100%透明性があるんや。毎月YouTubeで新しい動画を公開して、どれだけの資金が使われて、みんなの寄付がどう役立ったかを示しとるんや。
ワシももちろん既に登録したで。個人が自然保護に関わるええ方法やと思うからな。もし自然を守りたいんやったら、ぜひ登録することをおすすめするで。金額の大小は関係ないんや。1ドルでも役に立つんやで。最初の150人には、ワシが1か月分を負担するで。
画面のQRコードをスキャンするか、ワシのコード「extinct 10」を使うか、説明欄かピン留めされたコメントのリンクをクリックしてな。もし登録しても、支援したくなくなったら、いつでもキャンセルできるで。さっき説明したプロジェクトについてもっと知りたかったら、説明欄のビデオリンクをチェックしてな。
これらの槍を広く、おそらく一生使い続けたことが、多くのネアンデルタール人の化石に見られるポパイみたいな腕の原因の一つやと、研究者の中には考えとる人もおるんや。これによって、めっちゃ強い力で武器を振り回すことができたんやろうな。
腕や全体的な筋肉質の体つきがよう発達しとったのは、ホルモンレベルが極端に高かった証拠かもしれんのや。少なくとも一つの研究ではそう考えとるんや。具体的に言うと、研究者らは、ネアンデルタール人が自然に大量のホルモンを分泌しとって、それが筋肉量を増やし、信じられへんようなパワフルな行動を可能にしたんやないかと考えとるんや。
例えば、50ポンド(27キロ)もの肉を30マイル(48キロ)も運べたんやで。サッカー場を138周するのと同じ距離やで。それだけやない。大きな胸、肩、上腕三頭筋のおかげで、科学者らは、ネアンデルタール人が今でも生きとったら、かなりのレスラーやパワーリフターになれたんやないかと考えとるんや。
男性なら訓練なしで500ポンド(200キロ)をベンチプレスでき、女性でも350ポンド(160キロ)できたかもしれんのや。ちなみに、現代の基準では、この重量の3分の2でもエリートレベルやで。この力の源は、短くてがっしりした体つきやったんやけど、それだけやない。パワーだけやなくて、信じられへんくらいの耐久力も与えてくれたんや。
これは、多くのネアンデルタール人が経験した過酷な生活にぴったりやったんやろうな。実際、発掘された骨格の分析によると、79%から94%が完治した重傷の痕跡を示しとるんや。これらの怪我は、鈍器による骨折から切断まで様々やった。
特にひどい例では、年老いたネアンデルタール人が若い頃に右腕を失い、左鎖骨を傷つけ、顔をめちゃくちゃに殴られて片目が見えなくなり、耳も何度も怪我をして、新しい骨材料が生えてきて耳道が塞がれてしもうて、両耳が聞こえへんくなってしもうたんや。
ネアンデルタール人の化石に見られる高度な損傷は、攻撃的な対面型の狩猟技術や、仲間同士の争い、動物の攻撃が原因やと考えられとるんや。特に動物の攻撃は結構よくあったみたいで、ある研究によると、ネアンデルタール人の74%が暴力的な動物との遭遇から生き延びた証拠があるんや。
21%が大型ネコ科動物、17%がオオカミ、36%がクマとの遭遇やった。一番すごいのは、科学者らが、これらの動物の攻撃は狩りの試みやなかったと考えとることや。逆に、ネアンデルタール人が攻撃しとる時に動物が自己防衛しとったんやと。めっちゃタフやな。
さらに、彼らの皮膚まで戦闘用にデザインされとったんや。ネアンデルタール人から見つかった遺伝子には、皮膚や爪、毛髪を厚くする遺伝子があって、理論的には怪我や寒さに耐えるのに役立ったんやろうな。
彼らの過酷な生活様式に役立ったもう一つの適応は、大きな関節やった。これによって、現代人にはめっちゃ難しいか、ほぼ不可能な激しい動きができたんやで。
手も現代人とは違うとったんや。必ずしも大きくはなかったけど、指先が広くて、親指がもっと広い角度で突き出とったんや。これは、物をつかむ方法に影響したんやろうな。ある人らは、この手の形のせいで精密な作業ができにくくなったんやないかと考えとるけど、代わりに物や武器を力強くつかむことで補っとったんやろうな。
ネアンデルタール人が外見だけでなく、内部もめっちゃすごかったってことは明らかやな。一番わかりやすい例が、樽みたいな胸やな。これは広い胸郭と大きな肺を収容するためやった。研究によると、平均してネアンデルタール人の肺活量は現代人より20%大きかったんや。
でも、この数字はかなり幅があって、特に優れたネアンデルタール人の中には、もっと大きな差があるんや。例えば、カバラ2号って呼ばれる男性の化石があるんやけど、この人の肺は9リットルの空気を入れられたんやないかと考えられとるんや。これは、現代の平均的な男性の肺活量より40%も大きいんや。もっとすごいのは、最近まで、運動選手で記録された最大の肺活量が8.5リットルやったってことや。
ネアンデルタール人の鼻も、空気をたくさん吸い込むのに適しとったんや。長くて幅広くて、現代の男性や女性より100%速く空気を動かせたんや。鼻からの速い空気の流れと、とてつもない肺活量が必要やったのは、重い体を支えるためと、寒い気候で生き抜くための適応やったんやないかと考えられとるんや。
寒いところに住む動物は、一般的に体温を失う速度を補うために、より速い代謝率に進化するからな。これはもちろん、エネルギー必要量にも反映されるんや。ネアンデルタール人の場合、一日に4,500から6,700カロリーも必要やったと考えられとるんや。もし今も生きとったら、食品のラベルにホモ・サピエンス用とネアンデルタール人用の2つの栄養成分表示があるかもしれんな。
鼻の大きさは、寒さ対策にも直接役立ったみたいやで。鼻腔が広いほど、冷たくて乾燥した空気を暖めて湿らせるのに役立つからな。
ネアンデルタール人がこんなにすごい呼吸ができたから、現代人みたいに獲物を疲れ果てるまで追いかける長距離ランナーやったんちゃうかって思うかもしれんけど、実はそうやなかったんや。意外なことに、ネアンデルタール人は持久力があんまりよくなくて、代わりに短距離の爆発的なスピードに適しとったんや。
これを示す生物学的特徴がいくつかあるんや。例えば、彼らの足指は結構長くて幅広かったんや。これで床との接触時間が長くなって、より大きな力を生み出して、素早くスタートダッシュができたんやろうな。それに、脚の骨も結構短かったんや。これは今日の持久力アスリートにはあんまり見られへん特徴やな。長距離走者は通常、一歩の幅を広げるために長い脚を持っとるからな。
アキレス腱も長距離走には向いてなかったんや。長くて細かったから、長距離走に必要なエネルギーをためるのにはあんまりよくなかったんやろうな。これも、持久力アスリートとは逆やな。長距離走者はほとんどの場合、固くて短くて幅広いアキレス腱を持っとるんや。
でも、下半身が速さに適しとった最も明らかな証拠やったけど、本当の決め手は目に見えへんところにあったんや。筋肉繊維やな。
23andMeのDNA検査をしたことがある人なら知っとるかもしれんけど、人間には異なるタイプの筋肉繊維があって、それぞれが特定のレベルのパワー生成と持久力の比率に特化しとるんや。例えば、速筋繊維や遅筋繊維の割合が高い人がおるんや。前者は爆発的なエネルギーを生み出すのに役立つけど、後者は長距離走みたいな長続きする活動に適しとるんや。
現代人では、これらの繊維が混ざっとるんやけど、ネアンデルタール人も同じやった。でも、ネアンデルタール人は通常、ワシらよりずっと多くの速筋繊維を持っとったんや。これは、獲物に素早く接近して近接戦闘をする彼らの狩猟スタイルに適応した結果やろうな。
つまり、もしネアンデルタール人が復活したら、短距離走やなくてマラソンに挑戦した方が勝つチャンスがあるってことやな。
こんなにパワフルで速かったから、ネアンデルタール人は体力だけでなく、頭脳もすごかったんや。めっちゃでかい頭蓋骨を持っとったからな。平均して、男性の頭蓋容積は1,640立方センチメートル、女性は1,460立方センチメートルくらいやった。これは現代人より約30%も大きいんや。
もちろん、大きさだけで知能のすべてがわかるわけやないけど、こんなでかい脳を持っとったってことは、少なくとも最初に思われとったよりずっと賢かったってことの良い証拠やな。今では、ネアンデルタール人はいろんな複雑なことができたと広く信じられとるんや。例えば、狩りの調整をしたり、道具を作ったり、芸術を作ったり、病気の仲間をめっちゃよう世話したり、もちろんコミュニケーションもとれたんやろうな。
でも、脳のサイズが大きかったにもかかわらず、研究者らは必ずしもネアンデルタール人がワシらより優れた知能を持っとったとは考えてへんのや。彼らの脳はワシらとは構造が違うてて、より円形のボール状やったんや。大きな体を動かすのに使われたり、特定の感覚に大きな領域を割り当てとったりしたんやろうな。例えば、嗅覚や視力にな。
実際、彼らの後頭葉はめっちゃ大きかったんや。一部の科学者は、この大きな脳の原因は視力にあるんやないかと考えとるんや。ネアンデルタール人はめっちゃでかい目を持っとったんやけど、これを処理するのにもっと多くの脳力が必要やったんやろうな。
もちろん、誰もネアンデルタール人の目を無傷のまま見つけたことはないんやけど、眼窩の大きさや形から推測すると、ワシらより15%くらい大きかったんやないかと考えられとるんや。これのおかげで、ワシらよりずっとよく見えて、夜でもよく見えたんやろうな。
こんなでっかい目と脳と鼻のおかげで、ネアンデルタール人はめっちゃでかい頭と頭蓋骨を持っとったんや。そのせいで、がっしりした太い首が発達したんやろうな。そんなでっかい頭を支えるには必要やったんやろうな。
さらに、彼らの頭は、ワシらと比べてでかいだけやなくて、もっと細長くて前に突き出とったんや。当然、他の顔の特徴もでかかったんや。顎や歯もな。
最初は、分厚くて幅広い顎と丈夫な歯は、すごい噛む力の証拠やと思われとったんや。骨や硬い肉、いろんな摩耗性の食べ物をかじれたんやないかって。でも、その後の研究で、噛む力はワシらとそないに変わらへんってわかったんや。現代人の上位レベルと同じくらいで、約700ニュートンくらいやったんやろうな。
つまり、噛まれたらめっちゃ痛いけど、ほとんどの場合は大惨事になるほどの傷にはならへんってことやな。
せやけど、これで疑問が出てくるな。強い噛む力のためやないんやったら、なんでそんなでっかい口と歯が必要やったんやろか。面白い考えがあってな、顎が広がったのは単に歯を収めるためやったんやないかって。歯は実質的に「第三の手」として進化したんやないかって考えられとるんや。
具体的に言うと、ある研究者グループは、ネアンデルタール人が歯を使って物をつかんだり操作したりしてたんやないかって考えとるんや。そうすれば両手を他のことに使えるしな。これを裏付ける証拠もあるんや。構造的にもつかむのに適しとるし、前歯の摩耗パターンが食べたり噛んだりしたんとは合わへんのや。これはネアンデルタール人にしか見られへん特徴で、前歯でよく物を噛んどったってことを示しとるんやろうな。
歯一本一本がごつかったのも、彼らの食生活を処理するのに重要やったんかもしれんな。同位体分析でわかっとるけど、彼らの食事にはめっちゃたくさんの肉が含まれとったんや。そのくらい肉を食べとったから、超肉食動物って考えられとるんや。つまり、彼らのでっかいカロリー摂取量の70%が肉から来とったってことやな。
ここまで来たら、ネアンデルタール人がワシらとはだいぶ違うてて、ちょっと変わった存在やったって思うかもしれんな。もしあなたがネアンデルタール人のDNAを持っとる多くの人の一人やったら、これがどんな影響があるんか気になるかもしれんな。例えば、超人的な力や肉への強烈な欲求につながるんかって。
結論から言うと、これまでのほとんどすべての研究では、目立った結果は出てへんのや。多くの研究者は、ネアンデルタール人のDNAは、運動能力や外見にわずかな影響しか与えへんって考えとるんや。
でも、ワシらの内部システムに、以前考えられとったよりも大きな影響を与えとる可能性があるって示唆する研究がどんどん増えてきとるんやで。
ただし、これらの研究の多くは互いに矛盾しとるし、ネアンデルタール人のDNAがどれくらい影響力があるかについては、一般的にも意見が分かれとるんや。
でも、誰も意見が分かれへんのは、この絶滅した人類がどれだけすごかったかってことやな。
見てくれてありがとう。また次回まで、じゃあの。
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