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ちょっと実存的な危機に陥ってるんやけどな。強力なAI、ノーベル賞受賞者よりも賢いAIがな、早ければ2026年にも登場するかもしれんって言うてはるんや。こういうこと言う人は、軽々しくは口にせえへんやろ。14ヶ月後にこういうもんが出てくるかもしれんって言うてはる以上、ある程度信憑性はあるんちゃうかな。
ほぼすべての自然感染症の予防と治療、ほとんどのがんの撲滅、もしがんが治せたら、うつ病が治せたら、不安症が治せたらな…人類の幸福にとって、これまでで最大の進歩になるかもしれんのや。
また、ハゲてるって思われてるって内容のメールが来たんやけど。なんでや、俺はハゲキャラなんか?お前、ハゲっぽい雰囲気出してるんちゃうか?
俺のこと、変なサイドキックやと思われてるんやろな。それがハゲのイメージなんやろ。でも俺はハゲとおかしな奴を結びつけへんわ。ジェフ・ベゾスとか思い浮かぶし、めっちゃハードコアなハゲ知ってるし。
お前、産業界の巨人とかプルートクラートみたいな雰囲気出してると思うか?
いや、そんな雰囲気は全然出てへんで。
マジで?だって俺、6000人クビにしたで、力見せつけるために。
お前、今日オフィスに来いって命令したやんか。
せやな。即時オフィス勤務復帰や、文句言うな言うたな。
ケヴィンやけど、ニューヨーク・タイムズのテクノロジーコラムニストや。
ケイシー・ニュートンや、プラットフォーマーからやけど、これがハードフォークや。
今週はAIのゲームに到達しとるんかっちゅう話や。Anthropic社CEOの新しいエッセイで、シリコンバレーが騒いどる。
それからUberのCEOのダラ・コスロシャヒが登場して、同社のwemoとの新しい提携と自動運転車の未来について語ってくれるで。より環境に優しくてクリーンな都市になって、駐車の心配もなくなるんや。かなりええと思わへんか?
最後に、リークされた文書で、Tik Tokに中毒になるのに必要な視聴回数が正確にわかったんや。そこで俺がやってみたんやけど…
誰かが何かをなめらかにしようとしてるんか、石鹸を切ってるんか、見たことあるか?石鹸切りが大流行しとるんやで。また、中身は全くないんや。ただ爬虫類の脳みたいなもんを刺激しようとしてるだけや。なんとなく麻薬的な感じがするわ。
Tik Tokに中毒になるっちゅうこの魔法の数字に達したんやけど、お前、Tik Tokに中毒になってるか?
俺はな…驚いたことに、正直うれしいことにも…
AIレースは加速し続けとるな。今週はAnthropicからニュースが来たわ。去年、お前この会社の中に入り込んどったやろ。そしてAIの「白熱の中心」って呼んどったな。
ドリス・マーがヘッドラインを非難しとったけどな。
まあな、記者はよう自分でヘッドライン書かへんからな。ちょっと説明せなあかんわ。
そやな。でも記事では、会社の中で会うた人の多くが、自分らが作っとるもんについて妙に悲観的やったって書いとったよな。
ほんま面白い取材経験やったわ。数週間、基本的にAnthropicに潜入して、チャットボットのクロードのアップデート発表の準備をしとる様子を見せてもらったんや。
クロードがどんなにすごいか、どんな素晴らしいことができるようになるんか、そういう話を聞かせてくれると思っとったんや。
でも行ってみたら、みんなAIのこと、これらのシステムを世に出すことをどれだけ恐れてるか、そればっかり話したがるんや。
記事では、評判の新しいレストランに行ったら、みんな食中毒のことばっかり話しとるようなもんやって書いたわ。
そういうわけで、この1週間、Anthropicのダリオ・アマデCEOが未来のビジョンについて13,000字のエッセイを書いたのを見て、めっちゃ興味深かったんや。
このエッセイで彼は、自分はAIの破滅論者やないし、そう思われたくもないって言うとるんやけど、実際には未来はかなり明るくて、すぐにやってくるかもしれんって言うとるんや。
そのすぐ後に、ケヴィン、同社が「責任あるスケーリングポリシー」っちゅう新しいポリシーを発表したんや。AIシステムを安全に構築する方法について、興味深いことを言うとると思うたんや。
今日はこれについて話したいと思うんやけど、理由が2つあるんや。1つは、AICEOらが最近、大きな変化が目前に迫っとるって言い続けとるからや。サム・アルトマンも最近ブログで、人工超知能が数千日後に登場する可能性があるって書いとった。
そして今やアマデが、AGIが2026年に登場する可能性があるって言うとる。カレンダー見てみ、ケヴィン、それ14ヶ月後やで。確かにこれは単なる誇大宣伝かもしれんけど、それでもかなり大胆な主張があって、もっと注目されるべきやと思うんや。
今日これについて話したい2つ目の理由は、Anthropicが、この1年間ずっと話題になっとるオープンAIの話の裏側みたいなもんやからや。サム・アルトマンの一時解任の前後に何が起こったんかっちゅう話や。
Anthropicは、主に安全性への懸念からオープンAIを去った人らによって設立されたんや。最近、オープンAIの創業メンバーや安全研究チームのメンバーの何人かがAnthropicに移ったんや。
だからある意味、ケヴィン、Anthropicは、オープンAIの経営陣が過去数年間バラバラにならんかったらどうなっとったんやろか、っちゅう疑問への答えみたいなもんやな。
まだオープンAIに比べたらアンダードッグやけど、Anthropicが最初にAGIを作る可能性はあるんやろか。だからそれについて今日話したいんやけど、まずはこのエッセイについて話したいな。ダリオ・アマデは「愛の機械」で何を言うとったんや?
まず最初に気づいたんは、彼が明らかに、去年の俺の記事で作り出してしまったかもしれん印象に反応しとるってことや。彼とAnthropicが単なる破滅論者やっちゅう印象やな。AIがうまくいかんかったらどうなるか、注意せなあかんって言い続けとる会社やっちゅうな。
このエッセイで彼が言うとることで、めっちゃ面白くて重要やと思うたんは、「AIのリスクについて話し続けるけど、これは俺がこのことについてリスクがないって言うとるわけやない」っちゅうことや。
「俺は文脈を無視されて、実はAI楽観主義者なんや」って言うとるわけやないんや。彼が言うとるんは、両方持っとかなあかんっちゅうことや。ずっと破滅のことばっかり警告しとったらあかんのや。
AIの未来についてポジティブなビジョンも持っとかなあかん。それが人々を鼓舞し、動機づけるだけやなくて、実際にそれが重要なんや。
俺が思うに、このエッセイで彼がやった一番重要なことは、基本的に「これはうまくいくかもしれんし、うまくいかんかもしれん。うまくいくかどうかは俺らしだいや」って言うたことや。
これは避けられん力やない。AIの業界の人らは、AIをなんか実体のない力みたいに語る癖があるんや。ただ俺らに「起こる」みたいな感じでな。
そう、俺らは列車に乗るか轢かれるかの二択みたいな。
でもダリオが言うとるんは実は違うんや。「これがうまくいく方法はあるけど、そこに行くには努力が必要や」って言うとるんや。
また、過去2年間、AIのCEOらから、AIがどうやってうまくいかんようになるかについては聞いたけど、どうやってうまくいくかについてはあんまり聞いてへんなって気づいたわ。
そうやな。彼らは自社の製品を延々と誇張するって批判されとるけど、彼らの功績として、このことがリスクやって人々に説明しようとしてきたんやと思う。
だからダリオが出てきて「待って、これがうまくいく可能性についてもっと具体的に話そうや」って言うたんは、なんかちょっと直感に反するような感じやったな。
そうやな。このエッセイから最初に取り上げたいんは、タイムラインのことやな。お前も言うたように、ダリオ・アマデは「強力なAI」っちゅうもんが登場すると主張しとるんや。
彼はAGIっちゅう言葉は好きやないんや。SF過ぎるって思うとるんやろな。でも「強力なAI」っちゅうのは、基本的にどんな分野でもノーベル賞受賞者より賢いAIみたいなもんやって定義しとるんや。
それが基本的に道具を操作して、同時にいろんなタスクをこなせるようになるって。彼はこれを「データセンターの中の天才の国」って呼んどるんや。これが彼の「強力なAI」の定義や。
そして彼は、これが早ければ2026年に登場する可能性があるって考えとるんや。
こういう短いタイムラインを出す人らに対して、時々シニカルになる傾向があるな。「こいつら、こんな早く来るって言うてるのは、AIの会社のために大金を集める必要があるからや」みたいな感じでな。
まあそれも要因かもしれんけど、少なくともダリオ・アマデは真剣やと俺は本当に信じとるんや。これは演習やない。
Anthropicは実際に、次の大統領任期中に、まったく違う世界に入っていくかのように、チームを拡大したり製品を作ったりしとるんや。
そうやな。Anthropicが今資金調達しとるってことは言うとかなあかんな。それがダリオに、市場に出て行ってがんを治すとか、AIができると思うすごいことについて話し始める動機を与えとるんやろな。
同時に、俺らは今、イーロン・マスクみたいな人らによって議論が少し毒されてしまった世界にいるんやと思う。彼は常に公の場で、6ヶ月後とか1年後に起こるって大胆な主張をして、それが本当に起こらんのや。
でも俺らの理解では、ダリオは自分との会話や一緒に働いとる人らの印象からすると、そういうタイプの人間やないんや。これは口が滑って言うてしまうような人やないんや。
14ヶ月後にこういうもんが出てくるかもしれんって言うてはる以上、ある程度信憑性はあるんちゃうかな。
そうやな。タイムスケールについては議論できるし、賢い人らの間でも意見が分かれとるけど、これは真剣に受け止める価値があると思うんや。
これは主要なAI研究所のトップが、AIが世界をどう変えるかについてだけやなく、それがいつ起こるかについても考えを述べとるんやからな。
このエッセイで気に入ったんは、輝かしいAIの未来のビジョンを売り込もうとしとるわけやないってことや。ダリオは「これの一部か全部か何も起こらんかもしれん」って言うとるんやけど、基本的には思考実験やったんや。
エッセイの中で彼は「圧縮された21世紀」っちゅうアイデアを出しとるんや。「AIが生物学みたいな分野で、次の10年間で100年分の進歩を可能にするだけやとしたら、世界はどう変わるんやろか」っちゅう考え方や。
これはめっちゃ面白い枠組みやと思うたんや。ケヴィン、ダリオがこの「圧縮された21世紀」で起こるかもしれんって言うとることの例をいくつか教えてくれへんか?
このエッセイで彼が言うとるんは、もし「強力なAI」っちゅうもんがわりと早く手に入ったら、その後の10年くらいで次のようなことが起こると予想されるっちゅうことや。
基本的にすべての自然感染症の予防と治療、ほとんどのがんの撲滅、遺伝性疾患のための非常に優れた胚スクリーニングで、こういう遺伝性のもんで亡くなる人が少なくなるとか、精神衛生やその他の病気の治療法が改善されるとかやな。
そうやな。これの多くは人間の脳を理解することに関わっとるんやけど、これはまだまだわかってへんことが多い分野やな。
彼が言うとる「データセンターの中の天才の国」みたいなもんがサーバーのどこかで動いてて、それらが互いに話し合って、夢を見て、アイデアを出して、研究所の人間の科学者らにガイダンスを与えて、実験を実行するっちゅう考え方や。
そしたら圧縮効果がめっちゃ起こって、突然これらすべての利益がすぐに得られるっちゅうわけや。
もちろん、ヘッドラインを飾るようなもんは「ダリオはすべてのがんを治せると思うとる」とか「アルツハイマー病を治せると思うとる」とかやな。もちろんこれらは大きなことやけど。
でも、もっと日常的なことでいうと、不安に悩んでるとか、他の精神衛生の問題を抱えとるとか、ちょっと鬱やとかな。
神経回路をより理解できるようになって、一般的な幸福度を上げるような治療法が開発できる可能性があるんやな。これには本当に衝撃を受けたわ。
そうやな。そういう風に説明されると、ちょっとユートピア的で狂ってるように聞こえるかもしれんな。
でも彼が指摘しとるのは、そして俺も実際説得力があると思うんやけど、ほとんどの科学的進歩は直線的には起こらへんのや。
ブレークスルーがあって、それが他のブレークスルーを可能にするっちゅう瞬間があるんや。
AIでも既にこういうことが起こっとるんを見てきたやろ。例えばAlphaFoldは今年化学のノーベル賞を取ったけど、これは1つの特定の病気の治療法を見つけただけやなく、多くの種類の病気の治療法を一度に発見する可能性を持っとるんや。
エッセイの中に俺がめっちゃ気に入った部分があってな、CRISPRは実際に発明されるずっと前からできたはずのもんやったんやけど、基本的に誰もそれに気づくために必要なことに気づかんかったんやって指摘しとるんや。
そして彼は、今もこういうもんが何百とあるんやけど、まだ誰も気づいてへんだけやって想定しとるんや。十分に知的なAIエージェントの集団が部屋の中で一緒に働いとったら、ただそういうことに気づくだけで、一気に進歩が始まるんやって。
エッセイのこの部分で気に入ったんは、彼が想像する変化した世界を実現するために、なんか完全に新しいもんが必要やって主張しようとしてへんことやな。
ダリオの考えでは、今から10年か15年後に社会が劇的に違って見えるようになるためには、AIによって発見の基本的な速度が急激に加速するだけでええんや。
ちょっと待ってな、聴衆の中で「ああもう、AIの誇大宣伝はやめてくれ」って言うとる人らの声が聞こえるわ。「こいつら、AIのCEOらが言うことを何でも受け入れるんか。もうたくさんや。無責任やで。これらは単なる確率的オウムやで。何も知らへん。今のレベルから絶対に良くならへん」ってな。
そういう人らにはこう言いたいわ。「分かるで、見えとるで、メールアドレスはezrakleinshow@nytimes.comや」って。でもな、こういうことやねん。
今のAIの最先端を見て、2024年に起こっとることを単純に外挿して、現状からちょっと進歩すると仮定したら、シミュレーションされたPhD学生とか、シミュレーションされた超天才みたいなもんができて、こういうことの多くを実現できる世界に入るのは十分ありそうやと思うんや。
5年か10年でできるかどうかは分からんし、もっと時間がかかるかもしれんけど、ただ強調しておきたいんは、俺らは本当にファンタジーの世界に住んでるわけやないってことや。
今の状況から数年先、数段階先の進歩を想像しようとしとるだけなんや。
そうやな。ダリオもエッセイの中で、AIの進歩の速度を制限する可能性のあるもんについて言及しとるな。
規制とか臨床試験に時間がかかるとかな。これ全体に関わりたくないって人もおるかもしれんし、なんか政治的や文化的な反発があって進歩の速度が遅くなるかもしれんって話もしとるな。
それでこういうことを解決する方法についても考えなあかんって言うとるんや。
そうやな。これがダリオが俺らの生活に利益をもたらすと考えとるもんの一部やな。他にもいっぱいあるで。気候変動の問題解決に役立つとか、他の問題にも役立つとか言うとるな。
でもこのエッセイには5つの部分があって、もう1つの部分がめっちゃ注目を集めたんや、ケヴィン。
それはこういうもんのリスクについてもうちょっと真剣に考えとる部分やな。がんを治せるくらい十分知的な超天才は、世界に大混乱をもたらす可能性もあるからな。
AIが常に善良な手に渡るようにするための彼のアイデアは何なんや?
彼は地政学の専門家やないって認めとるな。これは彼の分野やないって。
高度なAIの政治がどうなるかについては、多くの人が理論を立ててきたんやけどな。
ダリオが言うとるんは、AIが独裁者や独裁政権を強化するのを防ぐための最善の方法は、彼が「オンタント戦略」って呼んでるもんを通じてやと思うっちゅうことや。
基本的に、たくさんの民主主義国が集まって、サプライチェーンを確保して、敵対勢力がGPUや半導体みたいなもんにアクセスできんようにするっちゅうことやな。
基本的に国々をこの民主主義同盟に引き込んで、より権威主義的な政権がこういうもんにアクセスできんようにするっちゅう考え方や。
でも俺が思うに、これは議論の中であんまり詳しく展開されてへん部分やったな。
そうやな。少なくともAIの悪用を防ぐためのアイデアを出そうとしとることは評価できるな。
でもこのブログ記事に関する議論を読んでたら、マックス・テグマークっちゅう人の面白い反応を見つけたんや。
マックスはMITの機械学習を研究しとる教授で、未来生命研究所っちゅうAIの安全性に焦点を当てた非営利団体の代表でもあるんや。
彼はダリオが「オンタント」って呼んどる、民主主義国の集まりっちゅうこのアイデアをめっちゃ嫌がっとるんや。
なぜかっちゅうと、これは本質的にレースを設定して加速させることになるからや。世界に向かって「最初に超強力なAIを発明した奴が永遠に勝つ」って言うとるようなもんやからな。
この見方やと、AIは基本的に発明する必要のある最後の技術や。その後は必要なもんは何でも発明してくれるからな。
彼はこれを「自殺レース」って呼んどるんや。なぜかっちゅうと、こう言うとるんや。「俺らはAGIを安全に作る方法を見つける前に、AGIを作る方法を見つけてしまうやろ」って。
彼の言葉を借りると、「発情したカップルは、人間レベルの知能を作るのは簡単やけど、それを育てて方向付けるのは難しいって知っとる。AGIを作るのも、AGIを方向付けたりコントロールしたりする方法を見つけるよりも簡単なんや」って。
うわ、そんな風に考えたことなかったわ。
そうやな。お前はたぶん「発情したカップル」っちゅう言葉を番組で言うとは思ってへんかったやろうけど、今言うてもうたな。
ケヴィン、これが実質的にスターターピストルの役割を果たして、例えば俺らの敵対者らがAIにもっと投資し始めて、俺らと競争し始めて、なんか破滅的なスパイラルを引き起こすリスクはないんか?
そうやな。AIを使ってがんを治す競争なら別に問題ないと思うで。中国が先に到達しても、それはそれでええんちゃうか。
でも、もっと深刻なリスクは、彼らが中国の利益に資するようなAIを作り始めることやな。監視や人々のコントロールのための道具になるんやなくて、もっと民主主義的な理想に沿うたもんになってほしいわな。
これは実は、去年Anthropicで時間を過ごしとった時に、ダリオに聞いたことやねん。
これがAnthropicへの最も一般的な批判やからな。「AIとそのリスクについてそんなに心配しとるんやったら、なんで作っとるんや」ってな。
彼に聞いたら、こう答えたんや。基本的に、AI研究には「絡み合い」の問題があるって。AIの最先端を進める技術が、AIの安全性の最先端も進めるんや。
言語モデルをより高性能にする同じツールが、言語モデルの行動をコントロールすることも可能にするんや。これらは手を携えて進むんや。
AIの安全性の最前線で競争したいなら、AIの能力の最前線でも競争せなあかんのや。
そうやな。考える価値のあるアイデアやと思うで。俺には「お前ら、本当に刃の上を歩いとるな」って感じがするわ。
「未来に影響を与えるためには最前線にいなあかん、そしてもしかしたら優しく最前線を押し進めなあかんかもしれん」って言うとるけど、同時に「なんか事故的にレースを引き起こして、急に何もかもがコントロール不能になる」っちゅうこともせんように気を付けなあかんのやからな。
でも、ダリオの視点はそうやって受け入れて尊重するで。
でもそれって、過去数年間のAIの進歩で見てきたことと同じやないか?
オープンAIがChat GPTを出したのは、他の研究所が似たようなもんを出す前やったやろ。Chat GPTは、その後に出てきた製品の基準を設定したんや。
だからAnthropicの議論はこうやと思うんや。「そうや、俺らは最先端からずっと遅れとることもできる。最先端を進めとる人よりは多分安全やろ。でも、そしたら他の企業の将来のAI製品がどんなもんになるかを決める機会を逃してまうんや」って。
ある意味、他人に影響を与えるためにソフトパワーを使うみたいな感じやな。
去年、彼らが俺に言うたんは、AIシステムの生の能力を競うレースやなくて、安全性のレースにしたいっちゅうことやった。企業がどの会社のモデルが一番安全かで競争し始めるようにしたいって。
そうやな、安全性のレースについて話そか。Anthropicが今週AIの未来のビジョンを示すためにやったもう1つのことについて。
ちょっと退屈な名前かもしれんけど、「責任あるスケーリングポリシー」っちゅうもんを出したんや。
これはクラブで飲んでる時に話題になるようなもんやないかもしれんけど、人々が注目すべきもんやと思うで。
なぜかっちゅうと、お前が今言うたように、Anthropicが世界でちょっとソフトパワーを使って「こっちの方向に行ったらもうちょっと安全になるかもしれんで」って言うとるようなもんやからな。
ほな、Anthropicが今週出した「責任あるスケーリングポリシー」の中身について話してくれへんか?
まず、これが何かっちゅうと、大規模言語モデルが新しい能力を獲得するにつれて、もっと精査されて、もっと多くの安全措置が追加されるべきやっちゅう基本的な考え方や。
1年前に出して、実はめっちゃ成功したんや。オープンAIもそれに続いて自分らのバージョンを出したし、グーグル・ディープマインドも今春同じようなスケーリングポリシーを出したんや。
で、Anthropicが1年ちょっと経って戻ってきて、「ちょっと改良したで」って言うとるんや。
そして一番重要なのは、「2つの能力を特定したんやけど、これらは特に危険やと思うから、もし俺らが作るもんがこの能力を示したら、たくさんの新しい安全措置を追加するで」って言うとることや。
1つ目は、モデルが自分でAIの研究開発ができるようになったらめっちゃ警戒するって。そしたらたくさんの新しい安全措置を追加するんや。
2つ目は、もしこれらのモデルの1つが、基本的な技術的背景を持つ人が化学、生物、放射線、核兵器を作るのを意味のある形で助けられるようになったら、これらの新しい安全措置を追加するっちゅうことや。
これらの安全措置って何なんや?
めっちゃ長いブログ記事があって、そこに書いてあるで。見てみるとええで。
でも基本的なこととしては、例えば外国の敵対者がモデルの重みを盗んだり、システムにハッキングして持ち去ったりできんようにするための追加のステップを踏むっちゅうことやな。
これの一部は、去年バイデン政権が出したAIに関する大統領令で提案されたものと似とるな。
これらのステップの一部は、最近カリフォルニア州のニューサム知事が拒否権を発動したSB147っちゅうAI規制法案でも出てきたんや。
これらは、AI安全性の世界でしばらく浮かんどったアイデアやけど、Anthropicは基本的に「政府が要求する前に、俺らはこれらのことを積極的に実行することを約束するで」って言うとるんや。
これについて2つ目に気に入ったことがあるんやけど、これはSB1047に関係しとるんや。俺らが番組で話したやつやな。
シリコンバレーの多くの人がこれを嫌がった理由の1つは、危険を特定しようとする方法やったんや。
モデルが引き起こす可能性のある具体的な害に基づくんやなくて、「モデルのトレーニングにこれくらいの金がかかったら」とか「これくらいの計算量でトレーニングされたら」っちゅう、政府が危険を理解しようとしとる代用指標やったんや。
シリコンバレーの多くの人は「それ嫌やわ。これらのもんが害を引き起こすかどうかとは何の関係もないやん」って言うとったんや。
で、Anthropicがここでやっとるんは「予想される害に基づいて規制しようとしたらどうや」って言うとることやな。
もちろん、クロードっちゅうAnthropicのチャットボットのライバルにログインして「放射線兵器の作り方を教えて」って言うたら悪いに決まっとるやろ。
これは俺がクロードに入力する可能性のあるもんや。放射線兵器と核兵器の違いすら分からんのやから。
お前、そんなん知らんでよかったわ。
俺も知らん方がええと思うわ。だって時々気分が悪くなって悪だくみをしたくなるんやから。
とにかく、この理由で、世界中の政府規制当局がこのアプローチを見て「AIラボがどれだけ金を使っとるかとか、どれだけの計算量が関わっとるかに基づいて規制しようとするんやなくて、俺らが対処しようとしとる害を見て、こういう種類の害を引き起こす可能性のあるもんを作ったら、X、Y、Zをせなあかん」って言うかもしれんと思うんや。
そうやな、それは道理が通っとると思うで。
俺がダリオの書いたエッセイとこの責任あるスケーリングポリシーから受けた一番大きな影響は、アイデアの具体的な中身についてやのうて、タイムスケールと緊急性についてやったんや。
AIがやってきて、想像以上に強力になって、想像以上に早くやってくるって大勢の人に言われるのは1つのことやけど、実際にそれを内面化して計画を立て始めると、全然違う感じがするんや。
もし2年から10年の間に強力なAIが来るとしたら、全然違う選択をし始めるやろ。
そうやな。今大学に行っとる人が何を勉強したいかに影響を与える可能性があるって想像できるわ。
AIが非常に広く普及した世界では競争できんと思うて、今の仕事を辞めようと考えとる友達もおるわ。
そうやな、もう計算に入れ始めとるんやな。
他に何ができるんかは分からんけど。この世界が到来するまでは実際にはあんまりできることはないからな。
でも心理的には、お前が言うたように、少なくとも人々にこの世界で暮らすことがどんなもんかを想像してほしいと思うで。
なぜかっちゅうと、これについての議論がこんなに少ないことに驚いとるからや。
そうやな、全く同感や。俺には、なんかAIのエンドゲームに入っとるような感じがするわ。
この変革の始まりより終わりに近いとは言えへんけど、なんか起こっとるって感じがするわ。
AIの影響を俺の人生でもっと感じ始めとるし、もっと依存し始めとるって感じがしてきたわ。
また、ちょっと実存的な危機に陥ってるんやけどな。本格的なもんやないけど、普段なら計画を立てるのが好きな奴やねん。
戦略を練るのが好きで、5年計画とか10年計画を立てるのが好きなんやけど、未来についての自分の確信や長期的に計画を立てる能力が、思い出せる限りで一番低くなってきとるんや。
面白いな。俺自身はそれがずっと真実やったと思うで。
1990年に2040年がどんな感じになるか分からんかったし、その間に起こったことの多くに本当に驚かされたやろ。
怖いけど、ちょっとワクワクもせえへんか?
もちろんや。ソフトウェアが好きやし、ツールが好きやし、未来に生きたいと思っとるし、もう起こり始めとるしな。
その不確実性とか、そういうのに俺はビビッとるけどな。
でもな、もしがんが治せたら、うつ病が治せたら、不安症が治せたらな…人類の幸福にとって、少なくともここ数十年で、もしかしたらこれまでで最大の進歩になるかもしれんのや。
そうやな。俺にはこれについて先入観があるんや。
なぜかっちゅうと、俺の父親がめっちゃ珍しい種類のがんで亡くなったんや。1%以下の種類のがんやったんや。
父が病気になった時、俺は全部の臨床試験を読んだんやけど、この特定の種類のがんについて考えとる人が十分におらんかったんや。
治す方法を見つけようとしとる人が十分におらんかったんや。なぜかっちゅうと、乳がんでもなければ肺がんでもなかったし、何百万人ものアメリカ人がかかるようなもんやなかったからや。
だから、これを解決しようとする頭脳が十分に注がれてへんかったんや。
その後、解決はしてへんけど、父が病気の時にはなかった治療法が今は開発中になっとるんや。
俺はいつも「もし父が今病気になったら、その時になったんやったら、もしかしたら生きられたかもしれん」って考えとるんや。
これが俺をAIについてめっちゃ楽観的にさせる1つの理由やな。
もしかしたら、俺らはもうすぐ、世界クラスの研究チームを、何百万人に影響を与えへんかもしれんけど、何人かには影響を与えるこういうことに注ぐだけの頭脳を持つかもしれんのや。
そうやな。このエッセイを読んでて感動的になったんは、まさにそれやったんや。
もちろん、俺はすべての誇大宣伝を信じる奴やないけど、彼の言うとることが正しい可能性にゼロやないって確率を与えとるんや。
こういうことが全部起こる可能性があるって考えるのは、すべてがおかしくなる世界のことを考えるよりも、めっちゃ面白いし楽しいと思うで。
そうやな。これは本当に長い間、シリコンバレーから出てきた初めての真にポジティブで変革的な世界のビジョンやな。
実際、このビジョンは大統領選挙の中で出てきたどんなビジョンよりもポジティブで楽観的やで。
そうやな。大統領候補らがこの国の未来について話す時、「この税金控除をするで」とか「あの政策を変えるで」とかそんなレベルやからな。
誰もがんを治すとか言うてへんのや。
そうやな。だから俺らがこういう議論に引き寄せられるのは、世界には本当に大きな賭けをしとる人らがおって、もしそれが当たったら俺ら全員が恩恵を受けるって感じるからやと思うで。
そうやな。戻ってきた時に、なんでUberが以前よりもずっと多くの自動運転車を路上で走らせとるかについて話すで。めっちゃええで。
ケイシー、過去数ヶ月間のテクノロジーにおける最大の進展の1つは、自動運転車が実際に機能し始めたことやな。
そうや。これはもうSFの領域やのうてな。
そうや。サンフランシスコで乗れる自動運転車について話したよな。昔はwemoとクルーズの2社やったけど、今はwemoだけやな。
他の自動運転車に関わっとる会社からもいろんなアップデートがあったな。
最近一番面白いと思うたんは、Uberのことやな。
覚えとるやろうけど、Uberは昔、自分らでロボタクシーを作ろうとしてたんや。2020年にそれを諦めたんやけどな。
その年、自動運転部門をオーロラっちゅうスタートアップに売却したんや。めっちゃ金を失うた後にな。
でも今、彼らは戻ってきたんや。最近、クルーズっちゅう自動運転車会社と複数年のパートナーシップを結んだって発表したんや。
wemoとのパートナーシップも拡大するって発表したな。これによって、Uberのライダーはテキサスのオースティンとジョージア州のアトランタで自動運転車に乗れるようになるんや。
去年からフェニックスでこのサービスを提供しとるけど、これからもっと拡大していくんや。
それに、アブダビでは中国の自動運転車会社Weideとのパートナーシップを通じて自動運転Uberが利用可能になるって発表したし、ロンドンを拠点とする自動運転会社Weivelに長期投資もしとるんや。
めっちゃ大規模に投資しとるんやけど、昔自分らで自動運転車を作ろうとしてた時とは違うやり方でやっとるんや。
今は基本的に「自動運転車を作っとるすべての会社とパートナーシップを組みたい」って言うとるんや。
そうやな。これは多くの人が週に何回も利用する会社やのに、時々当たり前のように思われがちやな。Uberやけどな。
でも今日乗れる車のことだけに焦点を当てるんやなくて、彼らは5年後10年後の交通がどうなるかについて長期的に考えとるんや。
彼らにとってはますます自動運転車が大きな答えの一部になっとるみたいやな。
そうやな。めっちゃ面白いと思うたんは、テスラが先週ロボタクシーのイベントをやって、イーロン・マスクが自動運転テスラを呼べるようになるって話したんやけど、そのイベントの後にテスラの株価はめっちゃ下がったんや。
でもUberの株価は過去最高値まで上がったんや。明らかに、少なくとも一部の投資家は、Uberのアプローチの方がテスラよりもええと思っとるんやな。
ケヴィン、こういうことがあると、Uberのダラ・コスロシャヒCEOと話したくなるな。
ラッキーなことに彼がここにおるで。
そうやな。今日はUberのCEOのダラ・コスロシャヒと話すで。
彼は2017年にUberを引き継いだんや。創業者のトラヴィス・カラニックが一連のスキャンダルで辞任した後にな。
彼は会社を初めて黒字化させたし、多くの人が彼はかなりええ仕事をしとると思っとるんや。
そして彼は自動運転車への進出を主導しとるんや。wemoとのパートナーシップだけやなくて、自動運転車の全体的な状況についてどう考えとるか聞きたいと思うんや。
彼を呼んでみよか。
そうしよ。ダラ・コスロシャヒさん、ハードフォークへようこそ。
ありがとうございます。お招きいただいて光栄です。
あなたは2017年にUberのCEOに就任するまで、ニューヨーク・タイムズ社の取締役をしとったんやね。
まあ、俺が取締役やった時も影響力なんてなかったし、今はもうマイナスの影響力しかないと思うで。多分復讐されとるんやろな。
取締役を辞めてから、ポッドキャストを始めさせるとか、めっちゃクレイジーな決定をしとるんやけどな。
まあええわ。今日はwemoとの新しいパートナーシップと、自動運転の未来について話したいと思うんやけど。
このwemoとのパートナーシップがどうやって実現したんか、その経緯を聞かせてもらえへんやろか。
この業界をずっと見てきた人らにとっては、これは驚きやったと思うんや。Uberとwemoはこれまであんまりええ関係やなかったからな。
2社の関係はちょっとギクシャクしとって、訴訟とか企業秘密の窃盗の疑惑とかあったよな。大騒ぎやったんや。
で、どうやってこのパートナーシップが実現したんや? 向こうからアプローチしてきたんか? それともこっちから? この提携はどうやって実現したんや?
まあ、時が癒すってやつやな。
俺がCEOになった時、グーグル全般、wemo全般ともっとええ関係を築きたいと思ったんや。
自分らで自動運転技術を開発しとったけど、それはあくまで「自分らで開発しつつ、他社とも協力したい」っちゅう文脈やったんや。
自分らの技術を開発しとったことの欠点の1つは、wemoみたいな他のプレイヤーらが、俺らの言うことを聞いてくれても信じてくれへんかったことやな。
競合する相手と協力するんは難しいんや。
そこで俺らが最初に決めたんは、中途半端な立場ではおれへんってことや。
垂直統合か、プラットフォーム戦略かのどっちかを選ばなあかん。両方はうまくいかへんのや。
少なくともうまくはいかへん。自分らのことをするか、パートナーとやるかのどっちかを選ばなあかんのや。
そうやな、その戦略的な分岐点がめっちゃ明確になってきたんや。
2つ目は、俺らが何に長けとるかってことや。
率直に言うと、俺らはハードウェアにめっちゃ弱かったんや。ソフトウェアの原則をハードウェアに適用しようとしたんやけど、うまくいかへんのや。
ハードウェアは違うんや。完璧さへの要求が違うんや。
最終的に、垂直統合するか、っちゅう分岐点に達したんや。
ソフトウェアとハードウェアの両方をうまくやれる会社は世界でもほんの一握りしかおらへん。アップルとかテスラくらいやな。
で、俺らはプラットフォームに賭けることにしたんや。
その賭けをしたら、リーダー的存在を探し始めたんや。wemoは明らかにリーダーやった。
まず和解して裁判で決着つけなあかんかったけどな。
グーグルにもっと大きな株主になってもらって、時間をかけて関係を築いていったんや。
2社の間にはシナジーがあると思うんや。だからこの関係は理にかなっとるし、これからかなり大幅に拡大していくのがめっちゃ楽しみやな。
これは、あなたがUberのCEOとして下した中で最も重要な決断やったんちゃうかな。
もし自動運転車が多くの人にとって普通のことになって、15年後くらいに人々がwemoのアプリを開くようになるかもしれんと信じとるなら、wemoにはライドを注文するためのアプリがあるし、俺も結構使っとるからな。
そういう世界でも、人々がwemoのアプリやなくてUberのアプリを開くって確信を持てた理由は何なんや?
まず、二者択一やないと思うんや。
wemoのアプリとUberのアプリは共存できると思うんや。
俺の昔の仕事、旅行業界で見たことやな。
エクスペディアを運営しとったんやけど、「エクスペディアがホテルチェーンをつぶすんか、ホテルチェーンがエクスペディアをつぶすんか」っちゅう劇的な議論があったんや。
でも実際には両方が繁栄したんや。エクスペディアで予約する客もおれば、ホテルに直接予約する客もおるし、両方のビジネスが成長したし、全体的にインタラクティブ性も高まったんや。
フードデリバリーでも同じことが起こっとるな。
マクドナルドは自社アプリを持っとるし、めっちゃええアプリやで。ロイヤルティプログラムもあるし。
スターバックスも自社アプリとロイヤルティプログラムを持っとる。
でも両方ともUber Eatsのマーケットプレイスを通じて俺らと関わっとるんや。
だから俺の結論は、これはどっちかっちゅう話やないってことや。
他の会社もあるやろし、クルーズとかWeライドとかウェイブとか、他の自動運転の選択肢もあるやろ。
でも便利さとか速さとか馴染みやすさを求める人はUberを選ぶやろし、両方が共存して繁栄できると思うんや。
両方とも本当に成長するやろな。自動運転は最終的に未来になるんやから。
Uberがwemoとのパートナーシップをオースティンとアトランタで始めるって発表したけど、車のメンテナンスは誰が払うんや?
Uberが車の中にゴミが残されてないかとか確認せなあかんのか?
Uberは、アプリを通じてこれらのライドを利用可能にすること以外に何をしとるんや?
経済的な詳細については機密やから話せへんのやけど、この2つの都市では、wemoはUberのアプリを通じてのみ利用可能になるんや。
俺らも車両運用をやることになるんや。車庫入れ、充電、清掃、落とし物があった場合は持ち主に返すことなどやな。
wemoはソフトウェアドライバーを提供して、ハードウェアも提供して修理もするんや。
俺らは維持管理をして、ライダーのためにネットワークを運営するんや。
Uberでこれらの都市でwemoに乗りたい場合、自動運転のwemoを特別にリクエストできるオプションはあるんか?
それとも、たまたま近くにあるのがwemoやったら、それに乗ることになるんか?
今のところ、例えばフェニックスでの体験は、チャンスでwemoが来るんや。
そしたら「はい、乗ります」か「いいえ」を選べるんや。
最初はそういう感じで始めると思うんやけど、wemoだけに乗りたい人もおるやろし、wemoには乗りたくない人もおるやろから、時間をかけてそれに対応していくつもりや。
個人の好みをカスタマイズするか、「wemoだけがいい」っていうオプションを作るかもしれんな。
乗客は、人間が運転するUberみたいに自動運転車にも評価されるんか?
まだやけど、それはええアイデアやな。
チップはどうなん? 自動運転Uberから降りた時、車がええ仕事したらチップを払うオプションはあるんか?
そら作れるやろ。なんでアカンのや?
正直、人々が機械にチップを払うかどうかは分からんな。ありそうにないけど、分からんで。
クレイジーに聞こえるかもしれんけど、いつかは誰かが聞き始めるやろな。
年間で100人の客がするだけでも、ただの利益になるからな。
そうやな。ええニュースは、今はチップの100%がドライバーに行くんや。
そのチップの習慣は続けたいと思っとるけど、人々が機械にチップを払うかどうかはまだ分からんな。
これらの車両の規模はどれくらいなんや?
wemoが全国で約700台の自動運転車を運用しとるって最近どっかで読んだんやけど、これらの都市で何台くらいの自動運転車を話しとるんや?
数百台から始めて、そこから拡大していくつもりや。
経済的な詳細は話したくないって言うてたけど、最近、自動運転ライドの利益率が、少なくともあと数年間は通常のUberライドよりも低くなるって話しとったよな。
これは直感に反するんやけど、自動運転ライドやとドライバーに払う必要がないから、Uberの利益率はずっと高くなると思うんやけど。
ドライバーに払わんでええのに、なんで儲けが少なくなるんや?
一般的に、俺らがビジネスを構築する際のデザイン仕様は、新しいビジネスは成長しとる間は低い利益率で運営するっちゅうことなんや。
初日から儲かるようにしたくないんや。これが自動運転に対する俺の態度やな。
とにかく出して、できるだけ多くの人に紹介することが大事なんや。
成熟度で見ると、一般的に世界中で俺らのテイクレートは約20%や。
俺らが20%取って、ドライバーが80%取るんや。
これは自動運転のパートナーにとってもいいモデルやと思うし、これからもそうなると予想しとるんや。
正直言うて、次の5年間の利益率なんてどうでもええんや。
問題は、たくさんの供給を確保できるか、絶対的に安全かどうか、そしてその20対80の分配が将来的に妥当に見えるかどうかや。俺はそう思うんやけどな。
テスラについて聞きたいんやけど、さっきちょっと触れたよな。最近、ロボタクシーサービスの計画を発表するイベントを開いたやろ。テスラを競合相手と考えとるんか?
そらそうなる可能性はあるよな。もし彼らが自分らの自動運転車を開発して、テスラのアプリだけで直接提供することにしたら、競合になるやろな。
でも、もし俺らと協力することにしたら、パートナーにもなりうるんや。
ある程度、両方が真実になる可能性もあるんや。どっちかっちゅう話やないと思うんや。
イーロンのビジョンはかなり説得力があるな。特に、「サイバーシェパード」みたいな、これらの車両群のオーナーがいるっちゅう考え方とかな。
そういうオーナーらが、自分らの車両群で最大の収益を上げたいと思うたら、Uberにそれらをのせたいとおもうやろうけどな。
でも今の時点では、彼の意図は分からんのや。
今、wemoとテスラのどっちがより良い自動運転戦略を持っとるかっちゅう大きな議論が起こっとるんや。
wemoの車両には多くのセンサーがついとって、生産コストが高いんや。
一方テスラは、カメラとソフトウェアだけで完全自動運転を実現しようとしとるんや。
最近、AIの研究者のアンドレイ・カーパシーが、テスラの方が長期的には有利な立場にあるって言うたんや。
なぜかっちゅうと、テスラは結局ソフトウェアの問題だけを解決せなあかんのに対して、wemoはハードウェアの問題も抱えとって、それはたいてい解決が難しいからやって。
これについてどう思う? どっちの会社の方が、ハードウェアとソフトウェアへのアプローチに基づいて、より良いスケールを実現できると思う?
ハードウェアのコストは時間とともに下がっていくと思うんや。だからwemoはハードウェアの問題を抱えとるけど、解決できるはずや。
コンピューターとハードウェアの歴史を見ると、コストはめっちゃ大幅に下がってきたからな。
wemoのソリューションは今既に機能しとるんや。これは理論やないんや。
違いはもっと大きいと思うんや。wemoはセンサーもカメラもライダーも多く持っとるから、ある種の冗長性があるんや。
wemoは一般的に、より多くの計算能力を持っとるんや。だからその計算機の推論能力はただ優れとるんや。
wemoは高精細な地図も持っとるから、現実世界で何が起こっとるかを認識する問題をかなり単純化できるんや。
イーロンのモデルやと、ソフトウェアが担う重みがめっちゃ重いんや。
一方、wemoや他のほとんどのプレイヤーのモデルやと、トレーニングにそこまで重きを置かんでええし、計算の問題としてもかなり単純化できるんや。
最終的には両方とも到達すると思うけど、次の5年間で誰が実行可能なスケールに最初に到達するか予想せなあかんとしたら、俺はwemoに賭けるし、実際に賭けとるんや。
こう言うとくわ。俺は次の5年間は自律型テスラには乗りたくないな。他の誰かにテストしてもらうわ。俺は早期採用者にはならんで。
最近使ったことある?
ないな。
そうか。今めっちゃええで。
繰り返すけど、例えば今、固体ライダーのコストは500ドルか600ドルくらいやねん。
だからセンサースタックに入れへん理由がないんや。そんなに高くないし。
完全自動運転の専用車には、めっちゃ理にかなっとると思うんや。
イーロンは想像もつかんようなことを何度も成し遂げてきたから、彼に賭けるのは賢明やないと思うけどな。
分からんな。これはいつも俺の密かな夢なんやけど、お前はUberにできるだけ長く居続けるべきやと思うし、それが終わったら、実はテスラを経営すべきやと思うんや。
Uberでやったように、「500ドルのライダーを付けろよ」みたいな簡単な妥協をして、もっともっと速く進めそうな気がするんや。
いや、俺はフルタイムの仕事があって、今の仕事に満足しとるからな。ありがとう。
まあ、テスラの取締役会が聞いとるかもしれんから、覚えといてな。
分からんな。テスラの取締役会が俺らの番組を聞いとるとは思えんけどな。
取締役会の会議をハードフォークのエピソードで開始するんや。めっちゃ勉強になるで。
アメリカでのUberライドの50%が自動運転になるのはいつくらいやと思う? 俺の最善の推測やと、8年から10年くらいやと思うな。でも間違うてるかもしれん。
たぶん10年に近いやろな。
多くの人が過大評価しとるんや。また、これは適当な推測やで。お前の推測が正しい確率と俺の推測が正しい確率は同じくらいやと思うで。
未来のシナリオを想像してみたいんやけど。10年後か15年後か20年後かは分からんけど、少なくともアメリカの大都市では大多数のライドが自動運転になるかもしれん時代に、それは都市を変えると思う?
道路の見た目は変わる? 道路上の車は増える? 減る? それはどんな感じになると思う?
俺は都市にはもっともっと使えるスペースができると思うんや。例えば、駐車場はよく都市の面積の20%から30%を占めとるやろ。
そのスペースが住居や公園などに開放されるんや。間違いなくより良い世界になるやろな。
もっと多くの交通が生まれると思うんや。移動のコストと安全性が改善されるたびに、需要が上がってきたからな。
だから、ライドシェアはこの未来の世界でめっちゃ重要な要素になると思うんや。
でも、より環境に優しくてクリーンな都市になって、駐車の心配もなくなるんや。かなりええと思わへんか?
自動運転の交通に関する政治についてめっちゃ気になるんやけど。
Uberの初期には、タクシー運転手らからめっちゃ反発と抵抗があったよな。
Uberを生計の脅威と見なしてな。よく知られとる妨害や大規模な抗議のケースもあったし。
自動運転車が増えてきたら、運転手らや一般市民から反発があると思う?
あるかもしれんな。俺が望むのは、適切な対話をすることで反発を避けることや。
歴史的に見て、社会全体としては、仕事の置き換えに適応できてきたんや。徐々に起こるからな。
今、これまで以上に自動化が進んでるのに、雇用率は歴史的に見てもめっちゃええレベルにあるやろ。
でも事実として、AIは仕事を奪うんや。それはどういう意味なんや? どれくらい速く進むべきなんや? どう考えるべきなんや?
これらは議論せなあかん話や。議論せんかったら、そら反発はあるやろ。大きな社会変化には常に反発があるもんや。
今、サンフランシスコではタクシーと協力しとるし、Uberを使うタクシー運転手は使わん人より20%以上多く稼いどるんや。
新しい技術と既存のプレイヤーが両方勝てるような解決策はあるんやけど、それがどんなもんか正確には分からんのや。
でもその計算は自動運転には当てはまらんよな。10年間Uberを運転してそれが主な収入源やった人が、自動運転のwemoを運転し始められるわけやないやん。
使うアプリを変えるだけの問題やないし、運転手が要らんようになるんやから、彼らの仕事を脅かすことになるんやで。
そうやな。でも、彼らが車両管理、清掃、充電などの一部になれる可能性はあるんや。
今、一部の運転手らとAIの地図ラベリングやAIモデルのトレーニングをやっとるんや。
オンデマンドの仕事の選択肢を拡大しとるんや。運転の仕事が減るかもしれんし、少なくとも次の10年間は成長が鈍化するかもしれんからな。
そこで調整していく必要があるんやけど、これらは本物の問題で、今のところ綺麗な答えはないんや。
さっきライドシェアの話をしたよな。昔、UberXが始まった頃、俺も何回か使ったんやけど、仕事で昇給したらもう自分1人で乗ろうって思ってな。
ライドシェアをどれくらい人気にできると思う? もっと魅力的にするために何かできることはある?
俺らがライドシェアをもっと魅力的にするには、いわゆるペナルティを減らす必要があると思うんや。
人々がUberを使う一番の理由は時間を節約したいからや。時間を取り戻したいんや。
これまでのライドシェアやと、料金は約30%安くなるけど、時間のペナルティが50%から100%くらいあったんや。
ケイシーの隣に座ることになるかもしれんけど、それはかっこええやろ。
それは最高やな。ただ、めっちゃ背が低く感じそうやけど。
そうやな。これまでのところ、人々は他の人と一緒に乗ることには問題ないって聞いとるんや。
むしろある種の満足感があるんやけど、本当に問題なのは時間なんや。
今はアルゴリズム的にも、製品を修正することでも取り組んでるんや。
以前は、シェアライドを選ぶと事前に割引が適用されてたんや。だから顧客としては、割引を得たいけどシェアライドは避けたいっちゅうインセンティブがあったんや。
だから午前2時とかにシェアライドを選んで、マッチングされんって分かっとる時に利用するお客さんもおったんや。
今は小さな割引を適用して、マッチングされたらより大きな割引をリワードとして与えるようにしとるんや。
これで顧客が俺らに逆らうんやなくて、俺らも顧客に逆らわんようになったんや。お互いに協力し合えるようになったんや。
でも技術的にも取り組んでて、時間のペナルティを減らそうとしとるんや。変な経路を避けて、時間を50%とか100%余計に使うようなことを避けるようにしとるんや。
自動運転の世界では、また話が変わってくるんや。もし俺らだけが都市にシェア自動運転を導入する流動性を持っとったら、渋滞を減らして価格も下げられる。これは俺らのマーケットプレイスがエコシステムに価値を付加できるもう1つの方法やな。
なるほどな。ライドシェアの話が出たけど、Uberが最近ニューヨーク市で新しい空港シャトルサービスを始めたよな。
1人18ドルで、指定されたルートを決まったスケジュールで運行するんや。
質問はないんやけど、バスを発明したことを祝福したいだけや。
いやいや、もっとええバスやで。いつ来るか正確に分かるし、ピックアップ場所も分かるし、経路もリアルタイムで分かるんや。
ここにも従業員用のシャトルがあって、俺らも使っとるんやけど、バスがどこにおるか正確に分かるし、経路も分かるし、それだけで安心感があるんや。
これはかなりええ製品になると思うんや。長期的にめっちゃ儲かるかどうかは分からんけど、より多くの人をUberのエコシステムに呼び込むことはできるし、都市にとってもええと思うんや。
ちなみに、先週末マイアミではテイラー・スウィフトのコンサートにもバスを出したで。言うとくけど。
まあ、ビーズとか付けてもええで。市営バスの体験を改善するのはそんなに難しくないはずやで。分かるやろ?
市営バスが好きやって。最後に市営バスに乗ったのいつや?
まあ、ここに来る時は電車に乗ったけど、バスやないだけで公共交通機関やで。
シェアに乗らんし、バスにも乗らんのか。エリート主義者やな。
いや、俺は庶民派や。公共交通機関に乗るの好きなんや。
過去5年間にお前がバスに乗っとる写真を見てみたいわ。そんなんあるはずないと思うで。
こう聞いてみよか。体験をもっと良くできると思うんや。
ダラ、これまで製品へのフィードバックは控えてきたんやけど、1つだけずっと説明が聞きたかったことがあるんや。
ここ数年、Uberを注文すると「ドライバーが近くにいます」っちゅうプッシュ通知が来るようになったんやけど、俺はUberを注文したら、ドライバーが到着する時にはもう待っとる人間なんや。ドライバーを待たせたくないからな。
でも、「ドライバーが近くにいます」って言われても、少なくとも3分はかかるし、2マイルも離れとることもあるんや。
なんでこの通知を送るんか教えてくれへん?
ドライバーを待たせんようにしてほしいんやな。もしかしたら、個人に合わせてカスタマイズせなあかんかもしれんな。
ドライバーを待たせるかどうかによって変えるのはええアイデアやと思うで。AIを使えば今はそういうこともできるからな。
確かに、今の体験は最適化されてへんな。でもこれはドライバーのためなんや。
そうか。ドライバーのためなんやな。でも「ドライバーが到着しました」っちゅう通知も来るやん。それを見たら「よし、降りよ」って思うんやけど。
でも進歩しとる感じはするな。
多分アルゴリズムがお前のこと好きなんやろ。ただ話したいだけなんやろな。
ケイシーは前にUberのドライバーに話しかけられるのが嫌やって言うとったよな。
こいつ、シェアに乗らんし、神様みたいな人間やな。
いやいや、空港に向かう時に朝6時半やとして、初対面の人に選挙で誰に投票するか聞かれたいか? そんな体験を楽しむ人おるか?
ちなみに、俺も運転したことあるんやけど、乗客が話したいか読み取るのはめっちゃ下手やったわ。
運転手として会話のコツを掴むのは難しかったな。
お前やったらどうする? 「やあ、調子どう? ええ1日を。仕事?」って言うて、あとは黙るんか?
「良い1日を」で終わりやな。
俺にとってはそれで完璧や。
お前が運転手なら、いつでも乗ったるで。
これがケイシーが自動運転車に本当に惹かれる理由や。もう二度と人間と話さんでええからな。
好きなだけ馬鹿にしてええけど、俺だけやないで。こう思っとる人多いで。
ホテルにチェックインする時、「安全に気をつけて」とか「良い1日を」とか言われても、「ああ、でもどこから来たんですか?」とか聞かれたくないんや。鍵くれたらそれでええねん。
まあ、時間やな。ダラ、来てくれてありがとう。楽しかったで。
戻ってきたら、AIは進歩を推進し、今は車も運転しとるけど、ケイシーを発狂させられるかどうか見てみるで。260本のTik Tok動画を見て、その話を全部聞かせてくれるで。
ケイシー、AIと自動運転車のドラマ以外にも、今週はTik Tokについてのニュースもあったな。
そうや。地球上で最も強力なAIの力の1つやな。
冗談抜きで、そう思っとるで。冗談やないで。
そうか。今週、裁判所で進行中の訴訟の一部として明らかになった文書について知ったんや。
覚えとると思うけど、連邦政府はまだByte Danceにティックトックを売却させようとしとるんやけど、先週13の州とコロンビア特別区がTik Tokを訴えたんや。
意図的に中毒性のあるアプリを作って子供らに害を与えたって訴えとるんや。
ケヴィン、これが俺のこの話の一番好きな部分なんやけど、ケンタッキー公共ラジオがこの裁判文書を入手したんや。
多くの編集があってな。よくあることやけど、一番面白い事実や数字が編集で隠されとるんやけど、ケンタッキー公共ラジオの天才らが文書の内容を全部コピペしたら、全部見えるようになったんや。
これ、毎年1、2回くらいこういう編集失敗の話あるよな。文書の編集ってそんなに難しいもんなんか?
これからもずっとこれくらい編集が難しいままであってほしいわ。こういうの読むと天国にいるみたいな気分になるからな。
そうか。彼らはこの文書を入手して、コピペして、編集で隠されとった部分の中身を解読したんや。
かなりジューシーな内容やったな。この文書には、未成年の子供らが大人のためにストリップして、大人がデジタルギフトで支払っとるっていう事例の多さをTik Tokが把握しとったことなどが書かれとったんや。
この文書によると、Tik Tokは「美しい」と判断した人をアルゴリズムで優先するように調整したらしいんや。
そして、お前が注目したと思うんやけど、Tik Tokが社内の会話に基づいて、プラットフォームにユーザーを夢中にさせるのに必要な動画の視聴回数を正確に把握しとったっちゅう統計もあったんや。
その数字が260やったんや。
260回で人を中毒にさせられるんやな。
これ、昔のCMを思い出すわ。80年代くらいやけど、「トゥーツィーポップの中心部に到達するのに何回舐めればええんや?」みたいなのあったやろ?
俺にはこれが2020年代版みたいに思えるわ。もう二度と目を離せんようになるまでに、何回Tik Tokを見なあかんのかって。
そうやな。会社の研究によると、これが人々が習慣や中毒を形成し始める分岐点らしいんや。
ソーシャルメディアアプリの世界で言うところの「粘着性」が出てくるんやな。
ソーシャルメディアアプリの気持ち悪い世界では粘着性になるんやな。
ケイシー、この魔法の数字260っちゅうのを聞いた時、お前がめっちゃクレイジーなアイデアを思いついたって聞いたんやけど、教えてくれへん?
ケヴィン、もし260本の動画を見るだけでええんなら、俺も260本のTik Tokを見てみようと思ったんや。
なぜかっちゅうと、俺はTik Tokをあんまり使わんのや。週に1回とか2週間に1回くらいチェックして、数本見る程度や。
一般的には楽しんでるけど、毎日戻ってくるほどではないんや。
だから、俺が何を見逃しとるんか気になってたんや。
Tik Tokを携帯に入れとくこともできへんくらい力を持っとる人をたくさん知っとるからな。
アルゴリズムがめっちゃ早く自分のことを知って、めっちゃ親密に知るようになるから、魔法としか説明できへんって言うんや。
だから俺は思ったんや。普通にTik Tokを使うだけではこの体験ができへんのなら、できるだけ早く260本のTik Tokを見てみたらどうなるんやろうって。
全てのヒーローがマントを着とるわけやないな。
じゃあケイシー、お前昨日260本のTik Tok動画を見たんやな。どうやった?
そうや。新しいアカウントを作ったんや。最初からやり直したんや。アルゴリズムをリセットしただけやないんや。それもTik Tokでできるんやけどな。
そして2つのことを決めたんや。1つは、誰もフォローせんってことや。友達もインフルエンサーも敵も誰もやで。
もう1つは、検索もせんってことや。Tik Tokがお前のことを知る方法の多くは、検索をすることなんや。
俺は、できるだけ広くメインストリームなTik Tokの体験をしたいと思ったんや。
そうすれば、最終的に俺の興味のあるところにどうやって導いていくんかをよりよく理解できると思ったからや。
もし友達を10人フォローして、お気に入りの話題で3回くらい検索したら、多分もっと早く行けたと思うんやけどな。
Tik Tokが俺に最初に見せたもんが何か知っとるか、ケヴィン?
なんや?
19歳の男の子が18歳の女の子に電話番号を聞こうとしてフリートしとる動画やったんや。
これほど興味のない内容はなかったって言うたら嘘になるわ。
めっちゃストレートやったし、めっちゃ若くて、俺には何の関係もなくて、俺の知ったことやなかったんや。
それから数時間かけて、昨日は2時間半くらいやって、今朝また30分くらいやったんやけど、もしよかったらTik Tokが俺に見せた最初の9本か10本くらいの内容を共有したいんやけど。
Tik Tokは俺のことを基本的に何も知らんはずやからな。
何も知らんアルゴリズムが、スパゲッティを投げつけて、何が引っ付くか見て、それからスパゲッティを拾い上げて「これは何やった?」って言うとるみたいで、めっちゃ興味深いと思ったんや。
じゃあ、2本目の動画は不気味な911通報やった。めっちゃ不快な家庭内暴力みたいな状況やったな。
3本目はスキップしたんやけど、4本目は2人がダイビングボードでクイズをやっとって、負けた方がダイビングボードから飛び降りるっちゅうもんやった。まあ、そんなもんやな。
5本目は「アメリカズ・ゴット・タレント」のオーディションの動画を無断転載したもんやった。
6本目は野菜のモクバンで、きれいな色とりどりの野菜がたくさん並んどる前で、ただそれを食べとる男がおったんや。
7本目はコメディスキットやけど、マインクラフトの動画の上で走っとるみたいなもんやった。
最初の6、7本のTik Tok動画を見て気づいたのは、実際にめっちゃ若い人向けやと仮定しとるってことやな。
だから最初に10代の子らを見せたんやと思うんやけど、このプロセスを進めていくうちに、何度も動画をただ見せるんやなくて、動画を半分に切って、上半分がメインのコンテンツで、下半分が誰かがサブウェイサーファーズをプレイしとるとか、誰かがマインクラフトをプレイしとるとか、誰かが奇妙に満足感のあることをしとる、例えばラグをくしで梳かすとかそんなんやったんや。
文字通り人を催眠にかけようとしとるみたいやな。メインのコンテンツだけ見せるんやなくて、誰かが何かを滑らかにしようとしとるとか、誰かが石鹸を切っとるとか、見たことあるか? 石鹸切りが大流行しとるんやで。また、中身は全くないんや。ただ爬虫類の脳みたいなもんを刺激しようとしとるだけや。なんとなく麻薬的な感じがするわ。
8本目は広告で、9本目はスペイン語で話しながら踊っとる父親の動画やったな。かわいかったと思うで。
ちょっと聞いてもええか? お前、ただ1つの動画から次の動画にスワイプしとるだけなんか? それとも「いいね」したり、保存したり、シェアしたりしとるんか? アルゴリズムはそういう行動を全部、もっとそういう種類の動画を見せ続けるべきやっちゅうシグナルとして解釈するからな。
そうやな。最初の25本くらいは何も「いいね」せんかったんや。本当に何も気に入らんかったからな。何も俺の琴線に触れへんかったんや。
でも意図としては、気に入ったもんを見たら、アルゴリズムに報酬を与えようと思っとったんや。「いいね」して、もっとそういうのが来るかもしれんと思っとったんや。
このプロセスはずっと続いていって、フィードの中の全てが完全に変で繋がりがないことにめっちゃ驚いたんや。
最初は本当に何も関係がなくて、脳をミキサーに入れたみたいな感じやったな。
スワイプするとフレンズのクリップが来て、スワイプすると学校について文句を言う子供らが来て、スワイプするとミッキーマウスが銃を持ってゲームに出てくるみたいな感じやで。これらは連続で見た3つの動画やけど、その効果はただもう混乱するだけやったわ。
YouTubeにログインせずに、基本的に新しいアカウントで入った時の体験に似とるな。YouTubeで人気のあるもんをランダムに寄せ集めたようなもんを見せられるんや。
本当に色んな方向に撃ちまくって、何かが引っかかることを望んでるみたいな感じやな。そしたらそれを拡大していけるんやろうな。
そうやな。最初の30本くらいの動画で、本当に気になるようなもんや悪いもんを2つ見たって付け加えておくわ。
オール・イン・ポッドキャストのクリップやったんか?
幸いそこまでひどくはならんかったけど、1つは混んだ都市の排水溝の動画で、排水溝から空気が吹き上がっとって、Tik Tokの動画は女性らがその上を歩いて、スカートが吹き上がるっちゅうもんやったんや。
それはひどいな。
それは最初の20本の中にあったんや。この動画に「いいね」したら、お前のことがよく分かるな。
2つ目は、俺らがこのポッドキャストに入れるべきかどうか分からんくらいひどいもんやったんや。信じられへんけど、本当に見たんや。
AIの声で誰かがエロティックな話をしとって、近親相姦が含まれとったんや。そして石鹸を作っとる動画の上に重ねられとったんや。
闇が深いな、これは闇が深いわ。
アルゴリズムがお前の与えたヒントを拾い始めたって気づいたのはいつくらいやった?
そこが知りたくてたまらんかったんや。なぜかっちゅうと、俺はゲイやからな。いつ最初のゲイコンテンツを見るんやろうって思っとったんや。
ゲイの男性らがゲイの関心事について話すのをいつ見せてくれるんやろうって。
でも260本以上の動画を見ても、それは一度も起こらんかったんや。
クィアな人は出てきたんやけど、最初に出てきた明らかにクィアな人が誰か知っとるか?
今年めっちゃ人気になったTik Tokのミーム、「ヴェリー・ジェル、ヴェリー・マインドフル」っちゅうの知っとる?
アルゴリズムが俺に見せた最初のクィアな人は、ジュールズ・ルブランやったんや。スポンサー付きのコンテンツで、レノボのラップトップを売り込もうとしとったんや。
これがTik Tokのアルゴリズムを通して俺が得たクィアの体験やったんや。
まあ、最終的には2、3人のクィアな人が出てきたんやけどな。
1つはチャペル・レーンっちゅうクィアなシンガーについてのTik Tokやったな。それはカウントしとくわ。
それからビリー・アイリッシュの動画も出てきたんや。クィアなポップスターやな。その動画に「いいね」したんやけど、ビリー・アイリッシュは今世界で最も有名なポップスターの1人やからな。
本当に、今のポップスターのマウントラッシュモアに刻まれるレベルの有名人やから、Tik Tokが俺に見せたのは理にかなっとるんやろうな。
また、10代の若者にも非常に人気があるからな。
俺がビリー・アイリッシュの動画1本に「いいね」したら、それが扉を開いたみたいになって、「よし、じゃあこれをたくさん見せたろ」みたいになったんやけど。
でも、ただスクロールしただけじゃ、ゲイゾーンには到達せんかったんやな。
アルゴリズムが俺に適応しとるのは気づいたで。俺について何かを学んだんやろうな。
なぜかっちゅうと、比較的短時間で多くの動画を見ようとしとったからな。Tik Tokは今、3分、4分、5分の長い動画をよく見せるんやけど、正直俺にはそんな時間がなかったんや。
スクロールし続けるほど、見せられる動画が短くなってきたんや。
そして内容も少し年齢層が上がってきた気がするな。
「人々が変なちっちゃいフリーク」っちゅうカテゴリーの動画を見せ始めたんや。これは実際の例やけど、「帽子をかぶった猫」の格好をした男がシエラの「Goodies」っちゅう曲に合わせて踊っとるとか。
馬のコスチュームを着た男がアコーディオンでアダムス・ファミリーのテーマ曲を演奏しとって、トイレの蓋を打楽器として使っとるとかな。
これが世界で最も重要なメディアプラットフォームなんやで。
そうや。10代の若者らが1日に何時間もこれを見つめとるんや。これが彼らに見せとるもんなんや。
俺ら、めっちゃやばいことになっとるな。
そうやな。動物に関するコンテンツの方が他のものより「いいね」する可能性が高いって気づいたみたいやな。
可愛いことをしとる犬とか猫とか、そういうのがどんどん増えてきたんや。
でも、ただ店に行って店の商品を見せとる男とか、長い話をしとる男とかもめっちゃ多かったな。
ちょっと聞いてもええか? この260本の動画の中で、「これはめっちゃええ動画や」って思ったのはあったんか?
本当に素晴らしいもんはなかったと思うな。
確かに、お前に見せたら笑うか「かわいい」って言うような動物の動画はあったで。感情的な反応を引き起こすようなもんはあったな。
特にこのプロセスの終わりの方では、ちょっと楽しめるようなもんが増えてきたと思うわ。
でも今朝、ケヴィン、俺はあることをしようと決めたんや。アルゴリズムにめっちゃ苛ついてきたからな。
アルゴリズムに俺に関するデータを1つ与えようと思ったんや。何をしたか分かるか?
何をしたんや?
「ゲイ」って検索したんや。
まあ、正直言うてこれはめっちゃクレイジーな検索クエリやな。Tik Tokは俺に何を見せたらええんや?色んなもんを見せられるやろうけど。
でも俺の本物のTik Tokアカウントでは、クィアなクリエイターらをずっと見せてくれとるんや。
彼らは歌ったり踊ったり冗談を言ったり物語を語ったりしとるんや。
だから俺は「そういうのをちょっと見たいな」って思ったんや。
俺がTik Tokで「ゲイ」って検索してアルゴリズムを訓練しようとした時に最初に出てきた動画が何か分かるか?
アダルト動画のクリップやったんか?
そうや。露骨で無修正のアダルト動画やったんや。
俺はこれを知らんのやけど、読んだことがあるだけなんやけど、アダルト動画の最初の部分に、露骨な内容の前にストーリー性のある内容があるらしいんや。シーンの前提を作るみたいなやつで、それに近いもんやったんや。
でも俺が「ああ、Tik Tokか。『ゲイ』って検索したら、たぶんポルノみたいなんを見せてくるんやろうな」って何気なく言うたら、みんな「お前、頭おかしいんちゃうか?なんでそんなこと言うんや?そんなバカなことあるわけないやろ。たぶん一番有名なクィアなクリエイターとか見せてくれるんやないか」って言うと思うんや。
でも実際にはほんまにポルノを見せてきたんや。
だからこのプロセスの多くで、人々がTik Tokについて言うことを聞いて、人々が誇張しとるか厳しすぎるんやないかって思ってたんやけど、実際に体験してみたら「ああ、そうか。本当にそうなんや」って気づいたんや。
それは興味深いな。別の説明もできるかもしれんで。実はアルゴリズムがめっちゃ優秀で、お前に変なちっちゃいフリークの動画を見せたのは、お前が実際に変なちっちゃいフリークやからかもしれんで。
そうやな。その指摘は認めるわ。反論せんで。
よし、260本の動画を見て、Tik Tokに中毒になるっちゅうこの魔法の数字に達したんやな。お前、Tik Tokに中毒になったんか?
ケヴィン、俺は…驚いたことに、正直うれしいことにも…これまでで一番Tik Tokに中毒になってへんわ。この体験を経た後ほどTik Tokから遠ざかったことはないんや。
昔、人々がよくタバコを吸っとった頃のこと覚えとる? 親が子供の喫煙を見つけたら、「よし、このパック全部吸うんや。俺がここに座って見とるから、このパック全部吸うんや」ってやったやろ。
全部吸い終わった後の蓄積効果で、最後には10代の若者が「パパ、もう二度とタバコ吸わへん」って言うんや。
これが何百ものTik Tokを見た後の俺の気分や。中毒どころか逆効果やったんや。
じゃあ、お前はTik Toksの中毒者にはならんかったんやな。実際、この実験の前よりもTik Tokのヘビーユーザーになる可能性は低くなったみたいやな。
そう思うで。この実験で、Tik Tokがアメリカで禁止されるべきかどうかについての態度は変わったんか?
言うのがめっちゃ悪いけど、答えはイエスやな。
禁止するっちゅうわけやないけどな。言論の自由とか表現の自由に関することやから、俺の気持ちはまだそっちの方が強いんや。
禁止することで、アメリカのこの問題へのアプローチに関して多くの疑問が生まれるし、それはめっちゃ不快に感じるんや。
アーカイブを遡ればもっと長い議論が聞けると思うで。
でも、もし俺が初めてスマートフォンを与えられた10代の子供の親やったら…まあ、できれば4歳より若くならんように…Tik Tokについての話し方は変わると思うし、彼らが見とるもんについてのチェックの仕方も変わると思うで。
「お前の頭がミキサーに入ったみたいに感じるようなもんを見ることになるで。そしてそれはお前を中毒にしようとするんや。こうやって中毒にしようとするんや」って言うと思うわ。
子供と一緒に座って、最初にいくつか検索して、フィードに良いものを先に入れて、子供がより良い方向に行く可能性を高めて、俺が見たような不安なものをあんまり見んようにするかもしれんな。
だからもし何もなかったとしても、俺にとってはええ教育的な経験やったと思うで。
もしお前の人生の中に、特に若い人で、Tik Tokにたくさんの時間を費やしとる人がおるなら、お前も自分でこのプロセスを経験することをオススメするで。
これらのアルゴリズムは常に変化しとるからな。今週、実際にお前の子供に何を見せるかを知りたいなら、自分で体験する必要があると思うで。
そうやな。俺も言うとくけど、Tik Tokにたくさんの時間を費やしとるけど、Tik Tokを見終わって、時間の使い方に満足したり充実感を感じたりしたことはあんまりないわ。
なんとなく恥ずかしさを感じるし、ストレスの多い1日の終わりに脳をシャットダウンするのに役立つこともあるし、ある種の麻薬的な効果があるんやな。
時には落ち着くし、面白いものを見つけることもあるけど、「これが時間の最高の使い方やった」って思うことはめったにないわ。
YouTubeではそういう気分になることがあるんか?
時々はあるな。YouTubeでもガラクタをたくさん見るけど、正直に言うと、講義を見たり、何かを教えてくれる動画を見たりすることもあって、それが実際に時間の良い使い方やったと感じることもあるで。
時々、YouTubeの長い動画エッセイを見終わった後に、「実際に何かを学んだな」って感じることがあるんや。
その人が本当に旅に連れて行ってくれて、長いドキュメンタリーを見た後のように感じさせてくれることがあるんや。
また、その区別を強調しすぎたくはないんや。YouTubeにも多くの問題があるし、もし子供がYouTubeを使っとるなら、それについても会話せなあかんと思うで。
でも、このアルゴリズム優先の縦型動画、ほとんどが短い形式の無限スクロールっちゅう要素を全部袋に入れて出てくるものには、お前が言うような麻薬的な効果があるんやな。
ケイシー、ジャーナリズムのためにTik Tokのアルゴリズムに脳をさらしてくれてありがとう。お前のことを尊敬するで。
お前の脳は、俺の人生が終わった時に科学に寄贈するつもりや。お前が死んだ後、人々はお前の脳を研究することになるで。
なぜ研究されるのかは分からんけど、研究チームがお前の脳を見ることは間違いないと思うで。
何を発見するのか楽しみやな。
ケヴィン、俺のUberが来たで。
そうか。その後に何かジョークを言おうと思ったけど、思いつかんかったわ。
何が一番おもろかったか分かるか? めっちゃ残念やけど、ポッドキャストの後にダラにチップ画面を見せるべきやったな。
20%どう思う? 5つ星くれたと思うで。彼、俺らのこと気に入ってくれたやろ。
ところで、お前のUberの評価はどうなん?
4.9や。
まじで? すごいな。俺の彼氏より高いわ。議論の的になっとるんやで。
なんでや? 俺のは4.8やったけど、今は下がっとると思うで。なぜかっちゅうと、俺はキャンセルをよくするからな。
そうなんか?
そうや。時々Uberを呼んで12分かかるって言われたら、「くそ、Lyftを使うわ」ってなって、Lyftが4分で来るからUberをキャンセルするんや。
でもそれで評価が下がると思うんや。
俺の評価はどうやって見るんやったっけ…あ、4.81や。まあまあええやろ。
いや、実際かなり悪いで。これは「ディーバ級」って呼ばれるレベルやで。
いや、かなりええと思うけどな。4.9から下げた運転手が誰かは分かってるし、絶対許さんで。
まじか。じゃあ、戻ってきたらなんでUberが以前よりもずっと多くの自動運転車を路上で走らせとるかについて話すで。めっちゃええで。
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