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ほなまぁ、ここは中国やけど、こっちも中国やねんけど、この境界線の両側の違いっちゅうんは、他の国と国の境界線よりもずっと大きいんやで。
イギリスの植民地やった156年の間に、漁村から世界でも有数の金持ち都市に成長したんやけど、中国に返還されてからの27年間でも、本土との違いはあんまり薄まれへんかったんや。でも今、北京はそれを変えようとしてるんや。しかもめっちゃ急いでな。
これはなかなか難しい話やねん。香港の多くの部分は、文字通り本土とは違うもんなんや。境界線の北側では車は右側通行やけど、香港では左側通行なんや。香港人は自分らの旅券を持ってるんやけど、これがまた世界でもトップクラスに強いパスポートで、172カ国にビザなしで行けるんや。
一方、本土の人らは比較的弱い中国のパスポートしか持てへんくて、ビザなしで行けるのは90カ国だけなんや。香港はインターネットも自由に使えるけど、中国は世界でも最も制限されて検閲されてるんや。
実際、香港は中国の他の地域からめっちゃ孤立してて、本土の住民は許可を申請して許可されんと香港に行けへんのや。でも、イギリスやアメリカを含む168カ国の人らは、ビザも許可も要らんと訪れられるんや。ほとんどの外国人の方が中国人よりも簡単に香港に行けるちゅうことやねん。
でもな、目に見えへん部分もあるんや。イギリスから受け継いだ国際的な雰囲気みたいなもんやな。例えば、香港の伝統的な紅茶はミルクティーやねんけど、これはイギリスの影響やねん。中国の伝統料理では乳製品はあんまり使わへんからな。
それから、エッグタルトっちゅうんもあるんや。これはイギリスのカスタードタルトから来たもんで、香港中のパン屋さんやレストランで見かけるし、今では世界中の香港式飲茶レストランでも見られるんや。
英語もペラペラやし、西洋人とも日常的に接してるし、海外のメディアも見れるし、そういう意味では香港は他の中国の都市よりも、ロンドンやニューヨークみたいな都市に近いんやで。
でもな、香港の特殊性はもっと深いところにあるんや。多分一番大きな違いは、法制度や政治制度の根本にあるんちゃうかな。結局のところ、中国は共産主義国家やからな。これは西側の政治体制とはもう根本的に違うもんなんや。
一方、香港は自由市場資本主義経済で、西側の民主主義システムと英国法に基づいてるんや。1997年に香港が中国に返還された時、このシステムは香港基本法に組み込まれて、少なくとも2047年までは民主主義、資本主義、英国法システムを維持することが保証されたんや。
返還後は、共産主義の独裁国家が資本主義の民主的な地域を監督するっていう、めっちゃ珍しい状況が生まれたんや。これは根本的に相容れへんもんで、両者はこの矛盾を解消しようと苦心してきたんや。
例えば2019年に香港政府が基本法の改正を提案した時なんかがそうやな。これは逃亡犯条例と相互法律援助法の改正案やったんや。この法律は殺人事件がきっかけで生まれたんや。19歳の香港人が台湾で彼女を殺して、自白したんやけど、香港と台湾の間に正式な犯罪人引渡し協定がなかったから、台湾に送還できへんかったんや。
この「抜け穴」を埋めるために、親北京派の民主建港協進連盟が法改正を提案したんや。特別引渡し協定を個別に検討して、香港と事前の引渡し関係がない国や地域にも適用できるようにするっちゅうもんやった。
これは37の特定の罪種にしか適用されへんし、殺人や海賊行為、コンピューターの不正使用なんかが含まれてるんやけど、香港の人々にとってはめっちゃ深刻な懸念材料やったんや。これで、ちょっとした法律違反で香港人が西洋式の裁判所から中国本土の裁判所に連れて行かれる可能性が出てきたんや。
隣の国とこんなに文化的な距離がある人らにとっては、これは中国の支配が強まるもう一つの兆候に見えたんや。そんなん許されへんって感じやったんや。
抗議活動は、世界中のニュースになる前に、ここ政府庁舎前で学生らが座り込みをしたのが始まりやったんや。それからどんどん大きくなっていって、2週間後には1万人がデモ行進をして、その1ヶ月後には、主催者の発表で13万人もの人が立法会に向かってデモ行進をしたんや。これは個別の引渡しに反対するためやったんや。
それでも、5年ぶりの大規模デモやったけど、林鄭月娥行政長官を筆頭に、引渡し条例は法制化されるって言い張ってたんや。でも、その後の数週間、数ヶ月の間に、抗議活動はどんどん大きくなって、世界中のヘッドラインを飾るような、香港史上最大規模のデモになったんや。結局、林鄭月娥は折れて法案を撤回したんや。
短期的には、抗議活動は勝利したんや。本土の力を強めるように見えた香港の法案を事実上つぶしたんやからな。でも、これは別の法的な動きの正当化にもなってしまったんや。この新しい動きが、東と西の影響力のバランスを永遠に変えてしまったかもしれへんのや。これが国家安全法やったんや。
全6章66条からなるこの法律は、162対0の圧倒的多数で可決されたんや。これは中国に対する転覆行為や分離独立の試み、テロ行為を犯罪とするもんやった。林鄭月娥は、これはデモのせいで正当化されたって見てたんやけど、重要なのは、引渡し条例とは違って、この新しい法律は香港の立法過程を経る必要がなかったってことや。
これは全国人民代表大会で導入されて可決され、習近平が署名したんや。これは北京が香港に法律を押し付けるっていう、ほとんど前例のないことやったんや。これは今までのやり方とは全然違うもんやったんや。
2003年にも似たような安全法制が提案されたことがあるんやけど、その時は香港の役人らが提案して、抗議活動で潰されたんや。でも今回は、世界的なパンデミックの真っ只中で、香港人が8人以上で集まることもできへん状況やったし、中国から見たら前年に分離独立主義者やテロリストの動きが高まったと見えたから、国が自ら法改正に乗り出したんや。
これを正当化する法的根拠はめっちゃ怪しかったんや。香港の弁護士会は抗議したし、西側諸国も強く非難したんや。でも不思議なことに、街は静かやったんや。今までの中国の行き過ぎた行動に対しては、香港人は街頭に繰り出して、何千人もの学生が大学に集まったもんやけど、今回は記者に新しい法律について聞かれても、みんな妙に黙ってたんや。
そして、活動家らは一人また一人と、香港の特別な地位を守ることよりも、自分と家族を香港から出すことに力を注ぎ始めたんや。イギリスが英国統治時代に香港に住んでた人らに市民権への道を開いたら、10万人以上がもとの宗主国に移住することを選んだんや。何十万人もの人らが他の国への移住を選んだんや。
多くの人にとって、香港が以前の姿に戻れるっていう信頼は失われてしまったんや。でもな、香港は今まで一度も本当の意味での完全な民主主義、普通選挙を持ったことはなかったっちゅうことは覚えておいた方がええで。
植民地時代の大半は、他の植民地と同じように、総督っちゅう人が事実上統治してたんや。この人はイギリス王室の代表やったんや。でも1980年代になると、システムが徐々に変わって、普通選挙に近づいていったんや。普通選挙っちゅうんは、みんなが投票できるシステムのことやな。
1990年代から2000年代にかけて、香港は今までで最も民主的な形の政治を経験したんや。でも2010年代から今日まで、北京が一連の「改革」を行うにつれて、それが後退し始めたんや。
今や香港の選挙システムは、文字通り世界で最も複雑なもののひとつかもしれへんな。でもその多くは、選挙委員会っちゅうもんから来てるんや。これは1500人のメンバーからなる組織で、行政長官を選ぶんや。行政長官っちゅうんは政府のトップのことやな。
この組織がどうやって作られるかっちゅうのは複雑で、最近の3回の選挙ごとに変わってきたんや。2016年の選挙では、106の議席がそのまま指名されたんや。例えば、香港理工大学の学長とか、飲用水安全諮問委員会の主席とか、古物諮問委員会の主席とかが、自動的に選挙委員会の議席を得たんや。
でも大多数の議席は、機能別選挙区って呼ばれるもんで選ばれたんや。2016年には38のこういう選挙区があって、それぞれ色んな利益を代表してたんや。金融部門には18議席、中国医学には30議席、宗教界には60議席があったりしたんや。
で、各機能別選挙区には、それぞれ選挙委員会の議席を埋める方法があったんや。教育界選挙区みたいに、広く投票権を与えてるところもあってな。登録した教師と教育機関の上級管理職の多くが、誰を委員会に送るかを投票できるんや。つまり、間接的に行政長官の任命に発言権を持ってるってことやな。
でも面白いことに、選挙委員会の議席の約42.5%は、組織や企業が投票して決めてたんや。金融界選挙区では、3年以上営業してる登録銀行が投票権を持ってるんや。銀行で働いてる個人じゃなくて、銀行そのものがな。
他の選挙区、例えば運輸界なんかだと、投票資格の基準はただの企業リストやったりするんや。229社が登録して投票できるんやけど、そんな感じでゲートグルメっちゅうスイスの航空ケータリング会社が、香港で最も強力な政治家を選ぶ人らを選ぶ権利を持つことになるんや。
このシステムには批判も多かったんや。政府のトップが700万人の住民全員じゃなくて、24万6440人の投票者によって選ばれるっちゅう事実だけでも、議論を呼ぶのに十分やったんやけど、そもそもこの投票者層の構成自体にも疑問があったんや。
香港の政治は通常、親北京派と民主派に分かれてるんや。中央政府による統制強化を支持するグループと、香港の自治と民主主義の拡大を支持するグループやな。この機能別選挙区、つまり選挙委員会は、一般市民よりも親北京派に偏る傾向があったんや。
例えば、2012年の立法会選挙では、一部の議席は一般市民による地理的選挙区で選ばれ、他の議席は同じ機能別選挙区で選ばれたんや。民主派は直接選挙の議席では実際に親北京派に勝ったんや。18対17やったんや。
でも親北京派が機能別選挙区の大多数の議席を獲得したから、26対9で、親北京派の政治家が立法会で強い多数を占めることになったんや。中国時代の全ての選挙でこんな感じやったんや。
でも2019年の終わり頃に何かが変わったんや。大規模な逃亡犯条例反対デモの最中に、区議会選挙っちゅう地方選挙が行われたんや。立法会や行政長官選挙とは違って、区議会の議席のほとんどは一般市民による直接選挙で選ばれるんや。
そこで民主派が大挙して押し寄せたんや。初めて民主派が得票率で勝ったんや。57%も取ったんや。452議席中388議席を獲得したんや。これは前回の126議席からめっちゃ大幅に増えたんやで。
2021年と2022年に立法会選挙と行政長官選挙が控えてたから、北京は支持者が権力を維持できるように何か変更を加える必要があると判断したんや。
中国の全国人民代表大会っちゅうのがあってな。これ自体も技術的には選挙で選ばれるんやけど、そのプロセスはほぼ完全に中国共産党によってコントロールされてるんや。この全国人民代表大会が2021年に香港の立法会の構成を改革することに投票したんや。
それまでは70議席の半分が一般市民による直接選挙で、残りの半分が機能別選挙区で選ばれてたんや。でも新しいシステムでは、議席が90に増えて、一般市民による直接選挙はわずか20議席になったんや。30議席が機能別選挙区で選ばれ、残りの40議席は選挙委員会によって選ばれることになったんや。選挙委員会自体が機能別選挙区で選ばれたメンバーで構成されてるんやけどな。
全体として、これは権力を人民から離して、歴史的に親北京派やった機能別選挙区の方に大きく傾けたんや。
でもこれが改革の全てやないんや。選挙委員会は親北京派の行政長官を選ぶ完璧な実績があったにもかかわらず、それ自体も改革されたんや。
通常、民主派政治家への支持が最も強いのは、組織じゃなくて人で構成される機能別選挙区なんや。例えば、教育界選挙区は85,000人の教師、学者、事務職員で構成されてて、いつも数少ない民主派の選挙区の一つやったんや。
でも2021年の改革で、こういう実際の人間で構成される機能別選挙区の議席数が大幅に削減されたんや。多くが半分に、中には4分の1にまで減らされたんや。
一方で、企業や組織が投票する議席数はほぼ同じまま残って、300以上の新しい当然職議席が追加されたんや。当然職議席っちゅうのは、他の役職に就いてる人が自動的に得る議席のことやね。今回の場合、ほとんど全てが本質的に親北京派の立場の人らやったんや。
それだけでも十分やないかって?ほんなら、香港のほぼ全ての政治的立場の候補者は、候補者資格審査委員会っちゅうもんの承認を得なあかんようになったんや。この委員会は曖昧な基準に従ってて、上訴の仕組みが全くないんや。
この委員会のメンバーは、他のことと同様に行政長官を選ぶ議席の候補者を決めるんやけど、そのメンバーは行政長官が直接任命するんや。
香港の民主主義は死んでしもたんや。民主派は、ほんの数年前まで得票率で勝てたのに、今じゃもう権力の座に就くための道筋が全くないんや。
中国は香港を自分らの姿に作り変えてしもたんや。人民の意思を代表すると主張しながら、実際には中央政府にほぼ完全な支配権を与える政治システムにな。
政治システムの変化に加えて、それが原因でもあるんやけど、香港が本土とより統合されていく広範な傾向があるんや。文字通り、機能的に、そして文化的にな。
2018年には200億ドルの橋が開通して、香港半島ともう一つの特別行政区のマカオ、そして河口の向こう側の本土を結んだんや。これは多くの人にとって象徴的なプロジェクトやと考えられてたんや。
結局のところ、香港とマカオを結ぶ信頼性の高い人気の高速フェリー網はすでにあったしな。両地域と本土の間の道路交通はかなり限られてるんや。両地域は本土とは反対側を走るし、それに国境を越えて車を運転するには別の運転免許証、許可証、別の保険が必要で、隣接する中国の地域の承認も必要なんや。だからほとんどの人が試みへんのや。
でも2018年に開業した西九龍駅は、もっと実用的な接続やったんや。これで香港と中国の高速鉄道網がつながって、北京や上海まで1000マイル以上を約8時間でノンストップで行けるようになったんや。
これも議論を呼んだんや。結局のところ、ノンストップで国境での長い待ち時間なしで行くには、本土の入国審査を駅自体で行わなあかんかったからな。つまり、本土の役人が香港内で活動することになるし、最も問題やったのは、香港の自治を支持する人らにとっては、入国審査チェックポイント以降は本土の法律が適用されることになるってことやったんや。
これは西九龍駅内と、そこから出る線路上の小さな区域で、香港の法制度の自治を定めた基本法に違反してると多くの人が考えてるんや。結局のところ、西九龍駅で本土の入国審査を通過した後に、物理的には香港にいながら、本土の法律で逮捕され起訴されるケースが実際に起こってるんや。
本土との物理的な接続が増えるのと同時に、中国との無形のつながりも強まってきてるんや。これは必ずしも間違ってるわけやないんや。結局のところ、香港人の大多数は民族的に中国人やからな。でも、しばしば議論を呼ぶし、多くの人はこれが香港のユニークな独自のアイデンティティを維持する犠牲の上に成り立ってると見てるんや。
例えば、新しく開館した5億ドルの香港故宮文化博物館は、北京の故宮博物院から文物を展示して、一般市民に中国帝国の歴史について教育することに重点を置いてるんや。
でも彼らは、北京の博物館の支部じゃなくてパートナーやって慎重に言い方を選んでるんや。機能的にはどっちでもええかもしれへんけどな。批評家らは、その開発は北京によって文化的プロパガンダの一形態として押し付けられた可能性があるって指摘してるんや。
林鄭月娥行政長官が立法会や市民の意見を聞かずに建設を承認したのは、建設されてる文化地区のルール違反やって批評家らは言うてるんや。
コロナもまた中国との足並みを揃える例やったんや。実際的には、香港は北京の厳しくて科学的に議論の余地のあるゼロコロビッド政策に合わせるしかなかったんや。結局のところ、そうせんかったら習近平の意思決定に対する公の疑念を示すことになるし、それは香港の親北京派の指導部にとっては現実的な選択肢やなかったんや。
でも特にパンデミックの後半になると、この一見西洋化された都市がいかに中国化していたかが明確に示されたんや。2022年を通して、香港は到着する乗客に対する21日間の隔離、感染者の法的強制隔離、公共の場所へのアクセスにワクチンパスポートを要求するなどの厳しい政策を維持したんや。
一方で、西側諸国のほとんどは2022年の初めにはオミクロン株による感染の波が収まるにつれて通常の生活に戻ったんや。
結局のところ、北京の影響から生まれた香港の厳しさは、両方の世界の最悪の部分を経験することになったみたいやな。香港のコロナによる死亡率はめっちゃ高かったんや。ほとんどの西側諸国より高くて、アジア大陸のほとんどよりもずっと高かったんや。
そして特に注目すべきは、香港に最も近い存在のシンガポールがそうならなかったってことやな。シンガポールでのコロナによる死者は2,024人、つまり約2,800人に1人やったんや。でも香港では13,516人が亡くなったんや。これは550人に1人やで。
でもシンガポールのコロナ対策ははるかに緩かったんや。香港より約1年早く国境を世界に開放したし、香港がまだ厳しいゼロコビッド政策の真っ只中にあった2022年後半には、ほとんどの目に見える制限がなくなってたんや。
これは影響があったんや。だってこの二つの都市は直接の競争相手やからな。どっちも自分らを世界のビジネスの中心地として売り込んでるんや。東と西の完璧なハブで、英語能力が高くて、地元の優秀な人材がいて、金融サービスやその他の重要な機関に簡単にアクセスできるってな。
そしてどっちも成功してるんや。シンガポールはアップル、グーグル、ジョンソン&ジョンソン、シェブロン、バークレイズ、マイクロソフト、ボーイングなど、たくさんの企業のアジア本部があるし、香港はJ.P.モルガン、プルデンシャル、エスティローダー、その他多くの企業の本部があるんや。
でもこのリストの構成を見ると、アジアでの多国籍企業の性質が変わってきてるのがわかるんや。シンガポールが勝ってるんや。西側企業がアジアの拠点を置くのに最適な都市として、一貫して選ばれ続けてるんや。
これは、香港にはほとんどテクノロジー企業がないってことにも反映されてるんや。新しい波の企業は一貫して南の都市国家を選んでるんや。
新しいビジネスを失ってるだけやなくて、既存のビジネスも単純に失ってるんや。フェデックスとウォール・ストリート・ジャーナルは、最近の年で香港からシンガポールへの本部移転の目玉やったんや。他の企業は別の場所を選んだんや。
例えば、ニューヨーク・タイムズはアジア本部をソウルに移したし、LVMHーールイ・ヴィトン、セフォラ、ティファニーなど数十のブランドを含む高級品コングロマリットーーは上海に移転することを選んだんや。
実際、香港にアメリカ企業の地域本部がある数は今減少してて、214っていう2000年以来最低の数字になってるんや。イギリスやオーストラリアの企業でも同じような傾向が見られるんや。
2018年以降、香港の経済は実質的に停滞してるんや。5年間でわずか5.8%しか成長してへんのや。同じ期間にシンガポールは33.2%も成長したんや。
2021年以降、香港の歴史的に熱かった不動産市場は着実に下降線をたどってるんや。観光客の数字もひどいもんで、2010年代初頭以来見られへんような低水準なんや。
香港はもはや昔のようやあらへんのや。その窮地は、ユニークな特徴を失いつつあるってことに集約されてるみたいやな。香港から出て行く企業の行き先を見ると、これがよくわかるんや。
上海は間違いなく中国本土で国際企業に最も適した都市やから、LVMHのように中国市場により注力したい企業がそこに移るのは理にかなってるんや。
一方、シンガポールは効果的に香港かつての役割を引き継いだんや。めっちゃコスモポリタンやし、時にはどの大陸に分類すべきか難しいくらいやけど、それでも中国への高い露出と近さを持ってるんや。
シンガポールもかつてイギリスの植民地やったし、西洋の法制度で動いてるし、英語能力も高いし、民主主義国家でもあるんや。まぁ、完璧な民主主義ではないけどな。でも多分一番重要なのは、シンガポールが独立国家やってことやろうな。
香港みたいに世界と中国の間で綱引きの対象になることはないんや。だから多くの人にとって、より安定した環境やと認識されてるんや。
香港は急速に変化してるんや。企業が何億ドルも投資して本部を建設する場所を決める時、急激な変化は魅力的やないんや。
2021年には、アメリカの国務省、財務省、商務省、国土安全保障省が共同で、香港での事業運営におけるリスクの高まりについて警告する勧告を出したんや。
この文書は、新しい国家安全法によって外国人や外国企業にもたらされるリスクや、データの安全性がもはや保証されへんこと、報道の自由に対する制約が強まってることで情報へのアクセスに課題が生じる可能性があることを指摘してるんや。
そしてこれらの脅威の直接的な影響以外にも、多国籍企業は主要な人材をアジアのオフィスに異動させる能力に頼ってるんやけど、北京の影響力が増してる場所に移るのを躊躇する西洋人が相当数いるんや。
だから意思決定者にとっては、香港が何をユニークに提供してるのかがわかりにくくなってきてるんや。中国本土に直接アクセスできる国際都市が欲しいなら上海っていう選択肢があるし、単に近さと親しみやすさが必要なだけならシンガポールがあるんや。
香港は一貫して負け続けてて、その傾向線が一番怖いんや。北京の最終目標が何なのかを知るのは難しいんや。
香港は中央政府にとって有用なツールやねん。西洋企業が中国独特の経済システムや法制度で事業を行うのは難しいから、香港はいわば中国の社会主義経済と西洋の資本主義経済をつなぐ接続点みたいな役割を果たしてるんや。
これはほぼ間違いなく、中国共産党が彼らなりの社会主義を維持しながら、同時に国への資本の流れを増やすことを可能にしてるんや。
たぶん、これは本能的なもんなんやろうな。習近平や他の中国の独裁的指導者らは、反対意見にどう対処したらええのかわかってへんのや。
これは天安門事件の大虐殺や、報道の自由の欠如、メディアの検閲でも示されてるんや。本能的に、反対意見の原因に向き合うんじゃなくて、公の場で反対意見が出ることを防ごうとするんや。
でも民主主義システムでは、反対意見は本質的なもんなんや。だから民主的な香港では、常に反中国派が存在することになるんや。
だから長期的には、一国二制度は決して機能しなかったのかもしれへんな。でも将来、世界は香港を中国の近視眼的な姿勢の例として振り返るかもしれへんのや。民主主義が北京に何をもたらす可能性があるかという恐れから、かつての偉大な都市を破壊してしまったってな。
ほな、ここで普通は広告を読むんやけど、今回は私と私のチームが作った新しい番組「ゲットアウェイ」のトレーラーを流すだけやな。ただ、言うておくけど、このトレーラーにはちょっとしたひねりがあるから、少なくとも半分くらいまで見てみてな…
「ゲットアウェイへようこそ。ここでは6人のクリエイターがアメリカ西部を横断するロードトリップに出て、1万ドルの賞金を運ぶんや。問題は…彼らの中に裏切り者がおるってことや!あらゆる場面でグループを妨害しようとしてるんや。
ゲーマー:「私が裏切り者やないって1000%確信してるか?絶対やで。」
動物学者:「あなたの考えを変えることは何もできへんの?」
セラピスト:「みんな本当に信頼し合ってるの?本当に信頼してるの?」
カウンター:「別に…別にあなたを非難してるわけやないんや。でも私が思うに、賢明なやり方は…スティーブン!」
金融マン:「この裏切り者の件、めっちゃストレスやわ。夜寝る時も心配になるんや。」
政治学者:「こんな疑いがあるんや…裏切り者を見つけたんちゃうかって。本当にわからへんな。そやな。OK。これは緊張する瞬間や。よし、行こか。」
私は何や?よし、ええな。おお、そうか。裏切り者か。
ほな、実際何が起こってるかっていうとな。我々は妨害要素のある番組が好きなんや。でも裏切り者がおる番組はすでにたくさんあるんや。OK。ほな、私には特別な役割があるんや。私がこのシリーズ全体を担ってるんや。
裏切り者が2人おる番組もあるんや。ボストンは信じへんな。ジャージーも信じ…ボストンやな。ボストンは最初からその都市やなかったんや。
でも我々の知る限り、全員が裏切り者っていう番組はないんや。そしてそれが面白いんちゃうかって思ったんや。なんかこう、ここに裏切り者が2人おるんかなって感じやな。
我々は…走らなあかん!おお、クソ!これにはシナリオなんてないんや。だから、ほら…それは素晴らしい…おお、それ間違いなくトレーラーに使えるわ、マジで。そうやな。おまえ、この…」
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